子宮内膜症を唾液検査で早期発見! 仏研究者ら発表。

Society & Business 2021.10.06

現在は子宮内膜症の診断には平均7年かかるが、フランスの研究グループと人工知能専門家たちが共同で開発している唾液テストが実用化されば、数分で検査ができるようになるという。

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現在、子宮内膜症の診断にはおよそ7年かかるという。photo:Getty Images

生殖年齢にあるフランス女性の10人に1人が罹患しているという子宮内膜症は、不妊の原因のトップに挙がる疾患。非常につらい症状を伴うケースもある。現在は診断が下るまでに平均7年かかるが、今後この期間がかなり短縮されることになりそうだ。

パリのトゥノン病院の研究グループと、人工知能の研究開発を行うリヨンの民間企業Ziwig Health社が、子宮内膜症に罹患しているかどうかを調べるための唾液検査を共同で開発したと、9月16日、日刊紙『Cnews』が報じた。

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革命

「これまでは、子宮内膜症に罹患しているかどうかを知るためには、多くの場合手術をする必要がありました。MRIのような画像検査では子宮内膜症を確実に評価するのは難しいからです」とリヨン南大学病院女性腫瘍外科部長フランソワ・ゴルフィエ教授は説明する。最近開発されたゲノム解析と人工知能を組み合わせた検査方法なら、精度も「95%以上」とゴルフィエは言う。自宅で唾液を採取して郵送すると、数日以内に結果が届く仕組みだ。

今後、この新技術を補完する研究がトゥノン、リヨン南、アンジェの3つの大学病院で行われる。検査が実用化され、公的医療保険の払い戻しが適用されるようになるには、その後、各機関の許可が下りるのを待たなければならない。女性特有のがんの検査にも応用できるとゴルフィエ医師は話す。

「革命的な」発明とゴルフィエ医師が言うこの検査方法によって、始まったばかりの子宮内膜症との闘いがさらに一歩前進することになりそうだ。

8月には、イギリスとアメリカの研究グループから、NPSR1遺伝子が重度の子宮内膜症の発症に関わることを突き止めたという嬉しいニュースが発表されたばかり。この発見によって、ホルモン療法以外の新たな治療法の開発への道が開けることになりそうだ。

現在、重度の子宮内膜症の治療では、月経を止め、人工的に閉経状態を作り出す薬物療法か、手術療法が行われる。子宮内膜症は認知度の低い疾患であることも指摘しておこう。医学部の教科書に載ったのはたった1年前だ。

text:Julia Mokdad (madame.lefigaro.fr)

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