世界のリーダーに一問一答! ガーナから、アフリカ現代アートを世界へ発信。
Society & Business 2021.12.24
大企業の社長や起業家など、世界で活躍する女性リーダー10人に質問。これまでの歩みや、いま考えていること……彼女たちの頭の中を知れば、前進するヒントになる!
アドラ・エムバ|Adora Mba
ADA ギャラリーオーナー
Q.座右の銘はありますか?
物事は、あるべき姿になる。
Q.役職や仕事内容を教えてください。
2020年、アフリカ現代アートのギャラリーをオープンしました。ガーナの首都アクラにある850㎡ものスペースに、これまで紹介されることがなかった世界中のアフリカ系アーティストによる作品を展示しています。国際的な美術館に所蔵されるような次世代アーティストを発掘したい。
Q.仕事で障害になったことは?
ギャラリーオーナーは、きちんとした職業と見なされないことが 多々あります。またアフリカのアート業界は白人男性ばかりなので、当初は若いアフリカ人女性ということでなかなか相手にされず、受け入れてもらうまでに苦労しました。
Q.現在の業績を教えてください。
展示会を2度開催しましたが、すべての作品が売れました。次は女性アーティストに特化しようと思っていますが、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京、香港、ロンドン、ナイジェリアから、200人以上のコレクターが関心を示してくれています。
Q.出身地や家族について教えてください。
ロンドン生まれで、両親はナイジェリアとガーナ出身。イギリスのブリストル大学とニューヨークのコロンビア大学で学びました。ロンドンで働いていた頃、昼休みにギャラリー巡りをしていて、あるブログの依頼で、コートジボワールの画家アブディアにインタビューしたんです。それがきっかけで、アフリカの現代アートはどこで買えるのか聞かれるように。そこでガーナに移って、 ギャラリーを作ろうと思いました。
Q.今後の課題や挑戦しようとしていることは?
ガーナで美術学校を開校すること。いつか美術館を作ること。
Q.仕事を通じて伝えたいことはありますか?
若いアフリカ人女性に、好きなことをすべきだし、それが不可能だと思いこまないでほしいと伝えたいです。
「フィガロジャポン」2022年1月号より抜粋
photography: Ofoe Amegavie (press) text: Jean-Sébastien Stehli (Madame Figaro)