世界のリーダーに一問一答! ネスプレッソフランス副社長のナタリーが、仕事で学んできたこととは?
Society & Business 2021.12.27
大企業の社長や起業家など、世界で活躍する女性リーダー10人に質問。これまでの歩みや、いま考えていること……彼女たちの頭の中を知れば、前進するヒントになる!
ナタリー・ゴンザレス|Nathalie Gonzalez
ネスレネスプレッソフランス副社長
Q.座右の銘はありますか?
「人を愛することほど、真に芸術的なことはない」という、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの言葉。
Q.起床時間は何時ですか?
8時25分。8時30分からズーム会議。カメラはオフで!
Q.仕事で障害になったことは?
1年半もの間、大病を患ってしまいました。その後パートタイムで、食品ブランドのデザインを手がける子会社で働きました。でも、この経験のおかげでネスレに戻ってマーケティングディレクターになることができました
Q.キャリアを加速させた出来事は?
ネスレで5年働いた後、広告代理店オグルヴィ社に転職。プレゼンテーションから広告までの流れを理解したくて。マーケティングディレクターに必要な知識だと思いました。
Q.出身地や家族について教えてください。
ジュラ地方の田舎町サンタムールで、幸せな子ども時代を過ごしました。数学者の父からは、統計や分析的思考のおもしろさを教えてもらいました。母はフランス語の教師。私がビジネススクールを卒業して民間企業に勤めた時、ふたりはがっかりしたようです。でも私は企業という現実世界を体験したかった。元レジスタンス闘士の共産党員だった祖父が「私は最下層にいたかった。でもトップに立ってこそ物事を変えられる」と言っていた言葉が記憶に残っていたんです。
Q.メンターや人生を導いてくれた人は?
ダノングループ創設者アントワーヌ・リブー。社会政策は効率化の重要な要素であるという考えに共鳴します。そして最初の上司で、ネスレの南北アメリカCEOローラン・フレックス。相手の立場を理解できる先見性のある人で、すべてを教わりました。
Q.影響力を持つにはどうしたらよいですか?
影響力を与えるよりも、良い人でありたいと思っています。
「フィガロジャポン」2022年1月号より抜粋
photography: Sandrine Roudeix (Madame Figaro) text: Morgane Miel (Madame Figaro)