世界のリーダーに一問一答! 忍耐力とユーモアを。コスメブランドCEOサブリナの働き方。
Society & Business 2021.12.28
大企業の社長や起業家など、世界で活躍する女性リーダー10人に共通質問。これまでの歩みや、いま考えていること……彼女たちの頭の中を知れば、前進するヒントになる!
サブリナ・エルロリ|Sabrina Herlory
M・A・C コスメティクス・フランス CEO
Q.座右の銘はありますか?
人と同じことをやっていたら差別化は図れない。
Q.起床時間は何時ですか?
7時から7時15分の間。3歳6カ月の双子がいますが、幸運なことに多くの人に助けてもらっています。
Q.役職や仕事内容を教えてください。
簡単に言うと、メイクアップブランドの経営者です。現実には、スタッフと顧客とコミュニティの間を繋ごうとしているハイブリッド動物とでも言いましょうか。
Q.仕事で障害になったことは?
若くてフェミニンな外見であること。人並み以上に実力を証明して安心感を与えなくてはならないことを意味します。自分が知っていることなのに、意見を求められないという体験を何度もしました。でも、自分のイメージを変えようとは思いません。前進するためには、忍耐力とユーモアが必要。
Q.今後の課題や挑戦しようとしていることは?
非営利団体での活動。カンボジアの女の子の就学を支援する協会や、女性支援拠点メゾンデファムのアンバサダーとして、協力を呼びかけています。やりがいのある活動です!
Q.仕事を通じて伝えたいことはありますか?
これは自分には向いていないとか、勝手に限界を作っている人を見ると、手を差し伸べたくなります。挑戦してみて、失敗しなければわからないということを伝えたいですね。
Q.メンターや人生を導いてくれた人は?
2014年に、イギリスのロクシタンのCEOに任命してくれたザ ボディショップCEOのデイビッド・ボイントン。すべてを彼から学びました。「人に奉仕すれば謙虚になる」や「妄想せよ! 生き残るためには消え去る危機感を持て」と言っていましたね。
Q.癒やしてくれるものを教えてください。
私の周りには、クリエイティブな20代の若者たちがたくさんいます。IT関連の仕事をしている子たちが多く、常に考えを改めさせられます。
「フィガロジャポン」2022年1月号より抜粋
photography: Léa Crespi (Madame Figaro) text: Lisa Vignoli (Madame Figaro)