世界のリーダーに一問一答! デビアスCEOのセリーヌが、仕事で教訓にしていること。
Society & Business 2021.12.30
大企業の社長や起業家など、世界で活躍する女性リーダー10人に質問。これまでの歩みや、いま考えていること……彼女たちの頭の中を知れば、前進するヒントになる!
セリーヌ・アシモン|Céline Assimon
デビアス ダイヤモンドジュエラーズ CEO
Q.座右の銘はありますか?
最初の一歩がいちばん大変!
Q.起床時間は何時ですか?
6時15分。ひとりで娘を育てています。7時45分に娘を学校に連れていくのですが、それまでの時間が自分時間です。
Q.役職や仕事内容を教えてください。
2020年、創業20周年というジュエリー業界ではまだ若いブランドのトップに就任しました。といっても、1888年から続くダイヤモンドのカルチャーに根ざした会社。私はクリエイティブとアーティスティックディレクションを担当し、立ち上げたプロジェクトが顧客の心に響くようにチームを率いています。
Q.仕事で障害になったことは?
スイスのジュエラーであるドゥ グリソゴノのCEOをしていた時に、株主に見放されて、会社を倒産させてしまうことに。社員全員が失業保険を受けるか、転職するまで見届けました。この闘いの教訓はずっと大事にしていこうと思っています。
Q.キャリアを加速させた出来事は?
ボルドーやナントを経て、アメリカのオハイオ州で学びました。その時にニューヨークのピアジェでインターン募集していることを知り、副社長に「働かせてください」と毎週電話したんです。しつこく粘ったら、根負けしてくれました(笑)。
Q.仕事を通じて伝えたいことはありますか?
EQ(心の知能指数)。技術で代替できない唯一のことです。
Q.常にチェックするアプリはありますか?
100%インスタグラム! 1日2時間はやっています。交流したり、才能のある人と出会える素晴らしい場所です。
Q.メンターや人生を導いてくれた人は?
私の祖母は美容師だったのですが、50歳前に公共事業の請負業者だった夫を亡くしたんです。それから何も考えずに夫の事業を継承し、1950年代末に男社会の中でひとり美しく活躍していました。私にとって、祖母こそが女性の経営者のイメージです。
「フィガロジャポン」2022年1月号より抜粋
photography: Léa Crespi (Madame Figaro) text: Lisa Vignoli (Madame Figaro)