フランスBWAアワード 2022ファイナリスト 教育に力を注ぐジン・グオ「誰もが注目に値する才能を持っている」

Society & Business 2022.05.30

フランスのマダムフィガロBusiness with Attitude選考委員会で7人のファイナリストが選出された。「新連帯」部門から選ばれたのは、誰でもアクセスできるデジタル関連スクールのネットワークKonexioを立ち上げたジン・グオ。中でも、デジタル化に取り残された人たちの教育に力を注ぐ。

2022年仏マダムフィガロBWAのファイナリスト5.jpg

photo : Konexio / Photo presse

Konexioが2023年末の目標に掲げる受講者の数は1万人。2016年に創業したこの「ソーシャルスタートアップ」は、デジタルスキル習得に主眼を置く20~600時間の職業訓練事業を行なっている。対象は、メールやワープロソフトの使い方といった基本技能を身につけたい人から、システムエンジニアやネットワーク技術者、開発者になるための知識・技能の習得を目指す人まで。認定の得られる職業訓練には、ソフトスキルを習得するための講習や研修、雇用者との面会の機会なども含まれている。

「誰もが注目に値する才能を持っている」と、30歳になったばかりの創業者ジン・グオは語気を強める。彼女のビジネスモデルは職業訓練個人口座制度(CPF)や職業安定所、その他の教育給付金制度に目を向けたものだが、クライアント企業20社の要望に合わせた教育プログラムも提供している。2021年には200万ユーロの売上高を計上し、現在40人の社員を抱える。フランスとマラウィに15の支社を展開し、近々ケニアとヨルダンにも進出予定だ。「5年後には10ヶ国40都市を目指しています」とジン・グオは未来を見つめる。

彼女を支持する理由は?

彼女の社会活動は説得力があると同時に個人的でもある。中国生まれのジン・グオはアメリカ育ち。英語を話せず、知り合いもいない土地で、それでも働くために奮闘する母親を見て育った。「母は私のロールモデルです」。

フランス・マダムフィガロ
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text : Sofiane Zaizoune (madame.lefigaro.fr)

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