エスティ ローダーが、次世代の女性リーダー育成を支援。
Society & Business 2022.05.30
エスティ ローダーは、「The Estée Lauder Emerging Leaders Fund(エスティ ローダー エマージング リーダーズ基金<以下、ELEL基金>)」をこの5月にニューヨークで設立した。ELEL基金の使命は、次世代の若き女性リーダーを支援し、リーダーシップに対する性差の固定観念に挑むことで、リーダーシップを再定義すること。
本基金は、リーダーシップ開発の機会を提供し、協力的なコミュニティを育成、そして変革のための大胆なビジョンを掲げる新たなリーダーを支持する国際的な組織を支援する。
エスティ ローダーは、ELEL基金の使命に賛同する団体を支援するため、本基金に100万ドル(約1億2,700万円)の初期投資を行った。さらに女性リーダーに資金援助を行う非営利団体バイタル ボイス(Vital Voices Global Partnership)を最初の助成事業パートナーに選び、この7月から助成事業を開始する。来年度には、ELEL基金によるさらなる助成も発表する予定だ。
バイタル ボイスは、ジェンダーに起因する暴力から気候危機、経済的不平等まで、世界が抱える難題に挑む女性リーダーたちに資金援助を行なっている。ELEL基金設立後、バイタル ボイスを最初の助成事業パートナーに選んだ理由は、エスティ ローダーもバイタル ボイスも、ともに女性によって設立され、女性の地位向上とリーダーシップの再定義という共通の使命を担っているため。グローバルなビジネス展開を行なっているエスティ ローダーと、現在までに184か国で2万人のチェンジメーカー(変革をもたらすリーダー)のネットワーク構築を行なってきたバイタル ボイスは、互いにふさわしい理想的なパートナーだ。
バイタル ボイスの会長兼CEOであるアリス・ネルソンは、「私たちは、バイタル ボイスで女性が男性とは異なる方法でリーダーシップを発揮するのを見てきました。この違いこそ、まさに世界が必要としているものです。私たちとELEL基金とのパートナーシップは、望ましい変化をもたらす大胆なビジョンを持つ若きリーダーを特定し、そのビジョンを実現するために必要なスキル、ネットワーク、リソースを提供するものです」と語る。
ELEL基金とバイタル ボイスのパートナーシップによって構築された「VV ビジョナリーズ」リーダーシッププログラムは、世界中の女性若手リーダーを対象に、オンラインとオフラインの双方で展開される独自のリーダーシップ開発プログラム。このプログラム参加者は、エスティ ローダー グローバル チェンジメーカーの詩人アマンダ・ゴーマンをはじめ、世界中から2万人以上の女性が参加するバイタル ボイスのコミュニティに加わることができる。
プログラムの内容は、バイタル ボイスの5要素リーダーシップ モデルを基礎とし、エスティ ローダーのリーダーシップの学びを取り入れた7週間のオンライントレーニング。その上で、オンライントレーニングに最も積極的に参加し、対面式プログラムのコミュニティ形成という側面から恩恵を受けるであろう上位20名の参加者を選出し、年1回、自身の変革のビジョンを実現するためのより踏み込んだトレーニングと資金援助を提供する対面式プログラムを実施する。さらに世界中に若手リーダーの声とストーリーを押し広めるコンテンツとストーリーテリングで、次世代の女性リーダーを後押しする。
本プログラムの第1期生・第2期生の受け付けは5月末で終了したが、今後も年に平均して2、3回、1期あたり計50名の参加者を募集予定。リーダーとしてすでに地域社会、職場、組織において、社会的影響力のある戦略の立案および/または実施に取り組み、女性と女児の地位向上に努めている次世代の女性にとってはこの上ない機会となるので、ぜひELEL基金のウェブサイトをチェックしてみて。
■18歳以上の女性。自らを女性であると認識している人は誰でも応募可能。
■リーダーシップを有すること、または将来的にリーダーシップを発揮する可能性が高く、そのための努力を惜しまないこと。現在、地域社会、職場、組織において、社会的影響力のある戦略の立案及び/または実施に取り組んでいること。ならびに、女性と女児の地位向上に努めていること。
■バイタル ボイス リーダーシップ ジャーニーの基本原則に対して、献身的な姿勢を示していること。
■女性リーダーの世界的ネットワークとつながり、ともに活動することを望んでいること。
エスティ ローダー
tel : 0570-003-770
ELEL基金について:
www.esteelauder.jp/discover/citizenship/estee-lauder-emerging-leaders-fund
text : Natsuko Kadokura