「休業期間が転機に」 冨永愛が振り返る、自身の挑戦。
Society & Business 2022.12.20
女性の復職やキャリアチェンジを支援する「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」の特別講義が12月13日、東京モード学園で開かれた。講師はトップモデルとして世界で活躍する冨永愛さん。「挑戦〜壁を乗り越える」と題し、自身の世界での挑戦や出産後のキャリアについて振り返った。
会場に集まった学生らに向け、これまでの自身の挑戦を振り返る冨永愛さん。courtesy of LVMH JAPAN
「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」は、新たなキャリアにチャレンジしたい女性や、結婚や出産、育児、介護などで離職せざるをえなくなった女性に向けて、2021年から始まったリカレント教育プログラム。23年4月から第3期プログラムが始まるのを前に、特別講義を開催した。会場には、ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラムの受講生と東京モード学園の学生が集い、大阪モード学園・名古屋モード学園やグループ校の国際ファッション専門職大学の学生もオンライン聴講。今年デビュー25周年を迎える冨永さんの話に聞き入った。
15歳でモデルデビューし、17歳で世界での挑戦をスタートさせた冨永さん。デビュー当時は、4大ファッションウィークのランウェイを歩くアジア人モデルはまれで、日本人だということで悔しい思いをしたり、海外からの日本の文化や歴史についての質問に答えられず、恥ずかしい思いをしたりすることも。それをきっかけに、日本人のイメージを覆そうと努力をしたり、自国の文化・歴史について学び始めたりしたといい、「海外で悔しい、恥ずかしい思いをしたことが、人生に良い影響を与えた」と振り返った。
23歳で出産し、半年ほど休業した。当初は「モデルを辞めてもいい」とも思っていたというが、仕事を一旦離れることで、「モデルという仕事が好きなんだと気付くことができた」と、休業期間が自分の視点を変える転機になったと述べた。その後26歳で拠点を日本に移すも、2020年には再びパリコレのキャスティングに挑戦。10年ぶりの挑戦は、事務所探しなどゼロからスタートしたといい、「恐怖がないわけではなかったが、これからモデルとしてやっていくのか、そうではないのか、自分のこれからの人生をジャッジするために大きな挑戦をした」と冨永さん。「もしあの時ランウェイを歩けなかったら、また別の道を歩いていると思う」と語った。
講義の後半には、会場の学生らからの質問に答えた。「自信をなくしてしまったらどうすればいい?」という質問に対しては、「自信は突然できるものではなく、積み重ねでしかない。最初は嘘でもなんでもいいから、“絶対できる”と自分に言い聞かせて、それが本物の自信に繋がっていく。少しずつ自分を好きになっていってほしい」と語りかけた。
冨永愛さんが講師を務める特別講義のアーカイブは、2023年1月12日(木)まで、モード学園の公式Youtubeチャンネルで視聴可能。23年4月に開講する「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」の受講生の申し込みも受け付けている。以下「詳細を見る」をチェックして。
「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」
詳細を見る
●問い合わせ先
LVMHジャパン
https://www.lvmh.co.jp/
ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム
https://bit.ly/ME_LVMH_JAPAN_2023