部下後輩とのキャリア1on1の「？」に答える１冊。

若手の中長期的なキャリア支援、リーダーシップの育成という観点から、上司と部下がプライベートも含めたキャリアについて一対一で話し合う「1on1（ワン・オン・ワン）」。日本でも導入する企業が増えてきたが、実際に実施するとなると、自分とは異なる経験や価値観の部下や後輩に対して、「具体的には何を話せばいいのだろう？」「どこまでプライベートに踏み込んで良いのだろうか」と悩む人も少なくない。また、女性の後輩や部下に対し、リーダー昇進への期待を伝えたところ、自信が無いと言われた……といった声も多く聞かれる。

『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』（池原真佐子著、日本実業出版社刊）は、部下や後輩とのコミュニケーションに悩みを抱えた人の「キャリア1on1」の疑問にやさしく答えてくれる1冊だ。

『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』池原真佐子著、日本実業出版社刊、¥1,760-

著書は「社外メンター」の育成を手掛ける一般社団法人ビジネス・メンターキャリア協会（BCMA）代表理事で、企業のDE&I（ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン）のための社外メンターマッチングサービスを提供する株式会社Mentor For代表の池原真佐子氏。同社は、女性管理職育成のための社外メンターによるキャリア1on1を強みとしており、その経験を活かして、女性をはじめとする多様な部下のキャリアに寄り添うためのポイントを書籍に盛り込んだ。

経験豊富な人生の先輩やキャリアの先に行くいわゆる「メンター的な存在」の人との双方向の対話、そして経験シェアや助言を行う「メンタリング」を数多く提供してきたMentor For。本書では、メンタリングの基礎となる「メンタリング・スキル」を使った「キャリア1on1」の方法を丁寧に解説。1on1で「何を話せばいいかわからない」という人に向け、具体的な質問例や会話例も数多く紹介されているほか、「どこまで相手のプライベートに踏み込んでいいかわからない」「なかなか相手の本音を引き出せない」など、よくあるお悩みへのアドバイスも充実している。

1on1に限らず、部下や後輩とのコミュニケーションにも役立つ知識が詰まった１冊。この春新たなポジションに就き、後輩や部下ができたという人はぜひ手に取ってみて。

Amazonで購入する