ニューヨークの写真専門美術館は、斬新な視点が話題。

世界中から一流のアート作品が集まる大都会ニューヨーク。キャパから写真学校の学生の作品まで、膨大なストックを誇る写真芸術専門のミュージアムがあるのもこの街ならでは。

メリー・アルパーンのダーティ・ウィンドウズシリーズ♯19。1994年の作品。トイレの窓を外から撮影。©Merry Alpern

1974年創設の歴史あるフォトアート専門のミュージアムが、2016年6月、ミッドタウンからノリータへと移転。アメリカ国内とヨーロッパのドキュメンタリー写真から、モダンフォトグラフィまで、3000人以上の写真家の作品が揃う。写真のクオリティを求める従来の写真美術館とは異なり、スナップやセルフィなども題材として促える新しい視点を持った美術館だ。ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ユージン・スミスなど有名な写真家の作品から、併設する写真学校の学生の作品まで、幅広い作品を一堂に見ることができる。

著名人や映画の登場人物への変装をコンセプトにしたポートレート。シンディ・シャーマンの無題の作品。©Cindy Sherman Courtesy of artist and Metro Pictures