古きよきアメリカを訪ねて、ノスタルジック西部紀行。#03 モンタナのビッグスカイの下、緑の大草原に癒される。

Travel 2017.06.16

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クールなカウボーイたちの腕試し、ロデオ文化の楽しみ方。

サウスダコタから始めた旅はさらに西へ向かい、ワイオミング州を経由してモンタナ州へ至る。ロッキー山脈にグレイシャー国立公園、イエローストーン国立公園、その他数百万ヘクタールにも及ぶ自然保護区など、州全体に雄大な自然美が広がることから“ビッグスカイ”という愛称で親しまれているモンタナ州。もうひとつ、この州を代表するシンボルがカウボーイだ。特に南東部では牧場が大きな面積を占めていて、キャトル・ドライブ(牛追い)やワイルドホース・スタンピード(カウボーイのお祭り)などが盛んに行われている。
中でもロデオはモンタナの夏の風物詩。最もタフでクールなライダーを決めるコンテストはエンターテインメントとしてアメリカ人から絶大な人気を博しており、毎週末、どこかの街で開催されている。

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競技の前に行われるパレードも見もの。馬に乗ったミス・ロデオたちが旗を掲揚すると、競技場内は大歓声に包まれる。

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女の子たちもカウガールスタイルでおめかし。

今回はマイルズ・シティで行われた、バッキング・ホース・セールを見学。毎年5月の第3週の週末に行われるこのイベントは世界的に有名で、今年で67回目を迎えるとか。モンタナ出身の作家の小説に登場したり、カントリーミュージックのテーマになったり、この地域で随一の人気を誇るお祭りなのだ。
わずか8秒間で繰り広げられる、カウボーイたちのパフォーマンスは圧巻の一言。野生馬や雄牛の荒々しさ、舞い上がる土けむり、きらびやかなカウボーイの衣装に魅了されること請け合いだ。会場ではウエスタンアートやカウボーイ関連商品、お土産などを扱うベンダーがずらりと並び、それを巡るひと時も楽しい。日本人には馴染みの薄いロデオだが、ぜひ一度ご観戦あれ。

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マイルズ・シティのダウンタウン。

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お土産を探すならこちら! ヴィンテージの雑貨やハンドメイドの作品が一堂に。思わぬ掘り出し物が見つかる。

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マイルズ・シティ郊外で立ち寄りたいのがウォーターワークス・アート・ミュージアム。女性フォトグラファーのパイオニア的存在でモンタナ出身のイブリン・キャメロンなどの作品を展示する。

Bucking Horse Sale
バッキング・ホース・セール


42 Gary Owen Road Miles City, MT 59301(Eastern Montana Fair Grounds)
tel:+1(406)234-2890
料金:15ドル 
www.buckinghorsesale.com
Vintage & Rustics
ヴィンテージ&ラステイックス


813 Main St. Miles City MT 59301
tel:+1(406)852-4424
営)6時30分~15時(火)、6時30分〜18時(水〜土)
休)日、月
カード:AMEX、MASTER、VISA
www.facebook.com/VintageandRusticsinMontana/
WaterWorks Art Museum
ウォーターワークス・アート・ミュージアム


85 Waterplant Rd. Miles City, MT 59301
tel:+1(406)234-0635
営)5〜9月:9時〜17時、1〜4月:13時〜17時
休)月、祝
入館無料
wtrworks.org

>>モンタナの牧場ライフを体験!

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馬に乗って牛を追い、夜はキャンプファイアを囲み……、モンタナの牧場生活は1800年代末からほとんど変わっていないという。ロデオでカウボーイカルチャーを目の当たりにしたら、デュード・ランチ(観光牧場)でモンタナの牧場ライフを体験しよう。州内には多くのデュード・ランチがあり、牧場にステイしながらカウボーイさながらのキャトル・ドライブや馬の飼育、乗馬を体験できる。馬に乗ってトレイルを散策しモンタナの“ビッグスカイ”を満喫する、こんなランチ・バケーションが人気だそう。

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デュード・ランチで乗馬体験を。

デュード・ランチでは日帰りでの乗馬ツアーも行っている。アメリカの乗馬ツアーは日本で体験できるそれよりもずっと自由でダイナミック。広大な草原に続くトレイルを、馬に乗って駆け抜ける爽快さは言葉では言い尽くせないほど。大空の下に広がる大パノラマを、カウガール気分で体験してみて。

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ビリングス郊外に暮らすカウガールのテレサ。1930年代に移住してきたアイリッシュ系移民で、家族とともにビター・クリーク・アウトフィッターズというデュード・ランチを営んでいる。

もともとネイティブアメリカンの土地だったモンタナには現在も7つのリザベーションがあり、それぞれのエリアに美しい物語や伝統が息づいている。こうしたトライバル・ネイションズでは現在もネイティブアメリカンのお祭りであるパウワウやセレモニーが頻繁に開かれており、色とりどりのコスチュームに身を包んだダンサーたちによる儀式を間近にできる。

トライバル・ネイションズを訪れたら、東部にあるリトル・ビッグホーン戦場国立史跡へも立ち寄りたい。1876年にカスター将軍率いる軍勢をネイティブアメリカン連合軍が打ち破った戦場跡で、歴史ファンなら訪れたいスポットだ。
ゲート近くで営業するカスター・バトルフィールド・トレーディングポストでは、名物のバッファローバーガーをぜひ。土産物店も併設しておりインディアンジュエリーやレザークラフトを扱っている。

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カスター隊とネイティブアメリカンの戦場跡、リトル・ビッグホーン戦場国立史跡。この戦いで敗れたカスターの未亡人による活動が、のちのウーンデッド・ニーの虐殺などネイティブアメリカンへの武力掃討を生んだ。

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インディアンジュエリーやクラフトが充実するカスター・バトルフィールド・トレーディングポスト。

Bitter Creek Outfitters
ビター・クリーク・アウトフィッターズ


2400 Coburn Rd, Billings, MT 59101
tel:+1(406)855-6075
乗馬体験は1時間60ドル、2時間80ドル。予約制
http://bittercreekoutfitters.com
Little Bighorn Battlefield National Monument
リトル・ビッグホーン戦場国立史跡


756 Battlefield Tour Rd, Crow Agency, MT 59022
tel:+1(406)638-2621
営)8時〜18時(夏季)、8時〜18時30分(冬季)
www.nps.gov/libi/index.htm
Custer Battlefield Trading Post & Cafe
カスター・バトルフィールド・トレーディングポスト&カフェ


347 US-212, Crow Agency, MT 59022
tel:+1(406)638-2270
営)9時〜19時30分
不定休
カード:AMEX、MASTER、VISA
http://laststand.com

>>モンタナの旅の起点、ビリングス巡りを。

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モンタナ南東部の旅の起点となるのが、州最大の街、ビリングス。イエローストーン国立公園へのアクセスが便利なことから“モンタナのトレイルヘッド”と呼ばれている。
ビリングスの散策は、徒歩で回れる規模のダウンタウンから始めよう。ダウンタウンにはビリングス醸造地区というエリアがあり、半径2.4kmあまりの中に6軒のビールやサイダーの醸造所、2軒の蒸留所が点在する。情熱を持った造り手たちは地元の素材にインスパイアされ、穀物の生産に適した土壌と清流な水に恵まれたモンタナならではの、郷土色豊かなスピリッツやビールを造り上げている。施設内ツアーを行なっているところもあるのでぜひコンタクトしてみよう。

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ハンドメイドのポットスチルを用い、ジン、ウォッカ、ウィスキーを生産するマイクロ・ディスティラリー、トレイルヘッド・スピリッツ。

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トレイルヘッド・スピリッツには居心地のよいバーのようなテイスティング・ルームも。

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古い倉庫を改装したパブ、ラスト・チャンス・パブ&サイダー・ミル。店舗の裏に、モンタナとミシガンのリンゴだけを用いてクラフトサイダーを造る醸造所を併設。地元の食材を使った料理も好評だ。

ローカルなお土産をお探しならアスピンウォール・マウンテン・ウェアへ。この街で暮らす夫婦が始めたガレージブランドで、モンタナのアウドトアフィールドにぴったりの、シンプルなグラフィック機能的なTシャツやスウェットシャツを作っている。ハイキング、トレッキング、マウンテンスキー、キャンプなど夫婦のライフスタイルをそのまま反映したようなコレクションは、州外から訪れるアウトドア愛好家にも支持されている。

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今年3月、現在の場所に移転オープンしたアスピンウォール・マウンテン・ウェア。今後はスキージャケットなどアウターの開発に取り組む予定だ。

時間に余裕があればビリングス郊外のポンペイズ・ピラー国立史跡を訪ねてみよう。アメリカの探検家、ウィリアム・クラークも立ち寄ったという巨大な岩の柱の頂上からは、イエローストーンリバーの流れと360度の大パノラマが楽しめる。

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元々はネイティブアメリカンが儀式を行うための聖地だったポンペイズ・ピラー。1806年、探検家のウィリアム・クラークが太平洋を目指す旅の途中でここに立ち寄り、岩肌にサインを刻んでいる。

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ハイキング気分で楽しめるポンペイズ・ピラーのボードウォーク。眺望も抜群。

Trailhead Spirits
トレイルヘッド・スピリッツ


2314 Montana Av. Billings MT 59101
tel:+1(406)969•1627
営)15時〜20時(月〜金)、14時〜20時(土)
休)日、祝
カード:MASTER、VISA
www.trailheadspirits.com
Last Chance Pub & Cider Mill
ラスト・チャンス・パブ&サイダー・ミル


2203 Montana Av. Billings MT 59101
tel:+1(406)534-8918
営)11時〜22時
不定休
カード:MASTER、VISA
www.lastchancecider.com
Aspinwall Mountain Wear
アスピンウォール・マウンテン・ウェア


103 North Broadway Billings MT 59101
tel:+1(406)702-1586
営)10時〜19時
休)日、祝
カード:AMEX、MASTER、VISA
www.aspinwallmountainwear.com
Ponpeys Pillar National Monument
ポンペイズ・ピラー国立史跡


1523 14th St.West, Ste 2 Billings MT 59102
tel:+1(406)875-2400
営)ビジターセンター8時〜18時(5月第1週土曜〜9月最終日曜)
料金:車1台につき7ドル
www.pompeyspillar.org

>>アメリカ中西部へ旅するなら?

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■アメリカ中西部の旅は、デルタ航空で。

国内5つの空港(羽田、成田、関空、中部、福岡)に就航し、日本とアメリカを結んでいるデルタ航空。中西部の旅に便利なミネアポリス、デトロイト行きのフライトは毎日運航するほか、アメリカ各地への乗り継ぎ便も充実している。

アメリカまでのフライトをさらに快適に過ごしたいなら、ビジネスクラス「デルタ・ワン」へ。180度水平になるフルフラットベッドシートを採用した各座席には、電源やUSBポートを装備。また、日本発着便では機内食も和食(要予約)を含む全5種をご用意。女性マスターソムリエが選んだワインと合わせ、季節感を重視した食事を楽しむことができる。

メインキャピン(エコノミー)では機内用スリッパや耳栓とアイマスクをパッケージした「スリープキット」を提供。機内エンターテインメント「デルタスタジオ」では日本語で楽しめるコンテンツを豊富に揃え、日本発着の国際線には日本語を話す客室乗務員を乗務させるなど、長時間の空の旅を快適に過ごすためのサービスを充実させている。

●問い合わせ先:
デルタ航空予約センター
tel:0570-077733
ja.delta.com

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睡眠環境を向上させた「デルタ・ワン」では、ウェスティンホテルがデルタ航空専用に開発した「ヘブンリーベッド」製品の白い掛け布団とダウンタッチピローを採用している。

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日本発着便全便で、足元のスペースにゆとりのある「デルタ・コンフォートプラス」をメインキャビン前方に配置。シートピッチは最大約10cm、リクライニング角度が1.5倍に。

réalisation:RYOKO KURAISHI

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