私のニューヨーク、私のスタイル。#04 【NY案内】デザイナーの心を癒すのは、植物園と実家のお粥。
Travel 2018.09.23
フィガロジャポン11月号(9月20日発売)のニューヨーク特集と連動して、とっておきのアドレスを紹介する短期連載。第4回の案内人はデザイナーのサンディ・リアン。本誌ではクリエイター仲間たちとともに座談会に参加し、ハングアウトする場所やインスピレーション源、ニューヨークの好きなところ嫌いなところを語ってくれた。「ニューヨークはあまりにもみんながパワフルに動いているから、自分が動いていないと罪悪感を感じてしまう」と言う彼女の、さらなるおすすめ3軒。
案内人:サンディ・リアン(「Sandy Liang」デザイナー)
1.カミング・スーン(マンハッタン/ロウワー・イーストサイド)
サンディとも仲のいいカップルがオーナーを務める、家具やインテリアアクセサリー、アートを扱うホームグッズショップ。カラフルでキュートで、ほかでは見かけない面白いアイテムも多い。また、星座別のおすすめアイテムを用意するなど豊富なアイデアで客を飽きさせない。「いちばんクールな店!」と言うサンディも足繁く通う。
友人の家に招かれたような空間。
テーブルウェア、家具、ギフトなどが並ぶ。
Coming Soon
37 Orchard Street (Hester St. & Canal St.)
tel:212-226-4548
営)12時30分〜19時30分(月〜金) 11時〜19時30分(土) 11時〜18時30分(日)
無休
https://comingsoonnewyork.com
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2.ブルックリン・ボタニック・ガーデン(ブルックリン/クラウン・ハイツ)
ブルックリンのプロスペクトパーク内にある植物園。「ニューヨークの喧騒からちょっと離れたくなった時、行きたくなる身近な場所。四季の草花たちはインスピレーション源にもなるわ」とサンディ。21ヘクタールにも及ぶ敷地内には、シェイクスピアガーデンや日本庭園などさまざまなテーマの庭園や温室がある。春には約200本の桜が一斉に花開く、人気の花見スポットでもある。
ニューヨーカーも花見を楽しみにやってくる。
敷地内にカフェやコーヒーバーもあり、一日ここでのんびり過ごすこともできる。
Brooklyn Botanic Garden
990 Washington Avenue, Brooklyn (at President St.)
tel:718-623-7200
開)3月~10月:8時〜18時(火〜金) 10時〜18時(土、日)
11月:8時〜16時30分(火〜金) 10時〜16時30分(土、日)
2月~3月:10時〜16時30分(火〜土) ※最終入場は閉園の30分前まで
休)月、1/1、 9月第1月曜、11月第4木曜、12/25
料)一般15ドル
https://www.bbg.org
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3.コンジー・ヴィレッジ(マンハッタン/ロウワー・イーストサイド)
メニューには多彩なお粥が並ぶ、サンディの家族が経営するチャイニーズレストラン。まったく気取りがない店だが、味の確かさとちょっとキッチュな雰囲気で、ファッション業界にも隠れファンが多い。「若い時にアルバイトしたこともあるけれど、目が回るような忙しさに参ったわ。実家だからというわけではなく、本当にいつ行っても飽きることがないの」。こちらのメニューやロゴを、自らのブランドのTシャツにあしらったこともある。
天井から吊り下げられたランタンが、異国情緒を醸す。
Congee Village
100 Allen Street (Delancy St. & Broome St.)
tel:212-941-1818
営)10時30分〜翌0時30分(日〜木) 10時30分〜翌1時(金、土)
無休
www.congeevillagenyc.com
ニューヨークの歩き方指南。
いろんなエリアを歩き回ることをおすすめします。イーストヴィレッジからノリータまで歩いたり、マンハッタンとブルックリンをつなぐウィリアムズバーグブリッジを歩いて渡ったり。ニューヨークという街を知るにはそれがいちばんだと思う。
Sandy Liang
ニューヨーク出身。フィリップ・リムのもとでインターンを経験し、2013年に自身のブランド「Sandy Lian」を設立。遊び心がいっぱいのダウンタウンらしさが凝縮されたスタイルで、彼女自身が感じたパーソナルな体験がデザインソースだ。www.sandyliang.info
collaboration:KIMI SUZUKI, photo (portrait):LISA KATO