私のニューヨーク、私のスタイル。#05 【NY案内】この街ならではのカルチャーに触れられるスポットへ。

Travel 2018.09.25

フィガロジャポン11月号(9月20日発売)のニューヨーク特集と連動して、おすすめアドレスを紹介する短期連載。第5回の案内人は、ニューヨーク在住の写真家・ほしのかなさん。彼女が考えるニューヨークの魅力は「個人主義」な場所であること。アートやカルチャーの発信地として名高いニューヨークには、世界中の変わりものたちが集まる。各々の個性を尊重してくれるニューヨークに居心地のよさを感じている、ほしのさんお気に入りのスポットを紹介します。

案内人:ほしのかな(写真家)

1.バンカー・ベトナミーズ(ブルックリン/ブッシュウィック)

ニューヨーク名物のひとつ、ウォールアートが集まる場として有名なブルックリン北部に位置するブッシュウィック。バンカー・ベトナミーズは、そんな一面を伺える外装がユニークなベトナム料理レストランだ。「ブッシュウィックの僻地にあり、工場の並ぶエリアを数ブロック歩くととてもへんぴな一角に現れます。落ち着く雰囲気ですが、少しファンキーさもあってブッシュウィックらしい。暖かい時期はテラス席もおすすめ」

王道の生春巻きからフォー、ココナッツカレーまで揃うメニューは、イートインだけでなくデリバリー配達もしてくれる。「ベトナムのサンドウィッチ、バンミーはもちろんですが、パパイヤサラダやベトナミーズパンケーキもおいしいです。ビール好きとしてはビールの種類が豊富なのもうれしいです」

180920-kanahoshino05.jpg10卓ほどの小さな店内は、時間帯によって列ができることも。オンラインで予約可能。

180920-kanahoshino04.jpg近年、アーティストらが移り住むようになったブッシュウィック。倉庫や工場跡地のユニークな街並みを生かした景観がユニーク。

Bunker Vietnamese
99 Scott Ave, Brooklyn, NY 11237
tel:718-386-4282
営)12時~22時(火、水、日)、12時~23時(木~土) 休)月
http://bunkernyc.com

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2.プロセル(マンハッタン/バワリー)

目利きのコレクターとして、業界でその名を知らない人はいないブライアン・プロセル。昨年には「アレキサンダー ワン」とのコラボレートも果たした彼が手がけるショップは、有名デザイナーのインスピレーションの宝庫のような空間。「1990年代カルチャーがぎっしり詰まった夢のようなお店。ニューヨークはまだまだ90年代ブームが続いています。ひとつひとつのアイテムがユニークでストーリーがあり、この時代に幼少期を過ごした私は、行くたびに思い出に浸れる場所です。特に、バンドやラッパーのTシャツが可愛いです」

店内では定期的にポップアップが開催されるなど、ヒップなカルチャーに触れられる場。「キュレーションが素晴らしいので行けば必ず何か見つかります」とほしのさんが絶賛するのも納得だ。

180920-kanahoshino06.jpg1990年代のストリートなカルチャーを扱うショップでは、ファッションだけでなく映画や音楽、アート、スケートボードなども販売。

Procell
5 Delancey St, New York, NY 10002
tel:212-226-2315
営)12時~19時(水~土)、11時~18時(日) 休)月、火
http://procell.nyc

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3.セント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂(マンハッタン/アッパー・ウエストサイド)

約3000人を収容でき、世界で4番目に大きいと言われているセント・ジョン・ザ・ディヴァイン教会。堂内に入ると、ステンドグラスと緻密な彫刻にまず圧倒される。「去年の冬、きれいな教会だなと思いふらっと足を踏み入れたのですが、なんとこの教会の中庭に、数羽の孔雀が放し飼いにされていました。それを機に、疲れた時は彼らを見るためにここまで散歩して、癒されに来ます」

教会では伝統行事だけでなく音楽や芸術、パフォーマンスなどの取り組みも積極的に行っている。美術館に行く感覚で足を踏み入れたい。

180920-kanahoshino01.jpgセント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂で放し飼いにされている孔雀。

180920-kanahoshino03.jpg建築が始まって100年以上経っているものの、実はまだ未完。地元の人々から観光客まで、誰でも気軽に立ち寄ることができる。

The Cathedral Church of St. John The Divine
1047 Amsterdam Ave, New York, NY 10025
tel:212-316-7540
開)7時30分~18時
www.stjohndivine.org

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4.ザ・ハンガリアン・ペイストリーショップ(マンハッタン/ウエスト・アッパーサイド)

「セント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂の孔雀を見た後、必ず寄る老舗のハンガリーカフェ。教会から通りを渡って向かい側に位置しています」。カフェには近隣に住むアーティストや大学生たちがこぞって集まる。「コロンビア大学のすぐ近くなので、夕方から深夜までは試験勉強をする大学生であふれています。そこに紛れて作業や読書をするのが、また抜群に落ち着くポイントです」

家族経営ならではのアットホームな空気感が流れていて、全30種類以上ものペイストリーやケーキ、クッキーなどが並ぶショーケースの前では、思わず迷って立ち止まってしまう。「どこか懐かしく、日本の喫茶店を想わせる雰囲気が好きです。必ずペイストリーをいただきます」

180920-kanahoshino07.jpgイラストが施された壁面がユニークなテラス席も人気。

The Hungarian Pastry Shop
1030 Amsterdam Ave, New York, NY 10025
tel:212-866-4230
営)7時30分~22時45分(月~金)、8時30分~23時(土、日) 無休
www.facebook.com/hungarianpastryshopnyc

私のニューヨークの過ごし方。

とにかく朝早く起きるように心がけています。特に週末は、お昼前になるとどこも混み始めるので、朝8時頃までに掃除やワークアウトなどを終わらせて出かけると、人が少なくて快適です。最近は、ブルックリンのクラウン・ハイツ周辺のバーなどに行くことが増えました。自転車でレッドフックというエリアを回るのもおすすめ。小さくて素敵なお店がたくさんあります。

 

180920-kanahoshino08.jpg

Kana Hoshino
1990年生まれ。札幌出身の写真家。文化服装学院を中退後、フリーランスのアシスタントと並行して写真を始める。2016年より拠点をニューヨークに移し、本格的に活動を開始。現在はブルックリンに在住。

photos : KANA HOSHINO

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