【東京案内2019】世田谷線で、おいしくて可愛い店巡り。
Travel 2019.06.17
肉屋や魚屋が並ぶ商店街に、センスのいいセレクトショップやビストロが登場。新旧店が混在する世田谷線沿いの街で、こぢんまりとした親しみやすい店にこんにちは。
末永く愛用したい、暮らしを彩る作家もの。
ディス -松蔭神社前-
グラフィックデザイナーの店主がセレクトするのは、いつか子どもに譲り渡せるような長く愛用したい手仕事のもの。うつわ、ライト、鏡、花器、ジュエリーなど、国内外の作家の暮らしを彩る逸品が並ぶ。インテリアや服の展示会、カリグラフィのワークショップなど、不定期で開催されるイベントは大好評。コーヒーのテイクアウトも可能なので、気軽に立ち寄りたくなる。
真鍮作家、千sen西本の小さな花器¥3,456〜
世田谷に工房を構える木工作家、吉川和人の木のうつわ¥2,376〜
ポルトガルやポートランドのうつわなど、海外の作家ものも豊富。
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家庭の味で迎えてくれる、ご近所さんの食堂。
食堂めぐる -松蔭神社前-
街の食堂として親しまれるこの店は、若き店主がひとりで切り盛りしている。天草から取り寄せた刺し身の盛り合わせや岩手の黒毛和牛みすじステーキなど、旬の魚や肉をメインに、小鉢4品、ご飯、味噌汁が付いた日替わり定食を昼も夜も提供。店主が以前から惚れ込んでいたという熊本の無農薬米をはじめ、減農薬野菜や無添加の調味料など、上質な素材にとことんこだわった身体にやさしい料理を味わいたい。
三陸の銀鮭の西京焼き¥900。夜は、プラス¥400で定食セットに変更可能。
古い美容院を改装したレトロな外観に、ドライフラワーが飾られたモダンな内装。
Syokudou Meguru
東京都世田谷区若林4-27-15
tel:非公開
営)12時~売り切れ次第終了、18時〜22時L.O.
休)火、水
※ほか不定休あり
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アーティなフォルムの美しいジュエリー。
アトリエ・エスティー・キャット -上町-
ギャラリーのような空間に、ゆるやかな曲線を描いたアーティな佇まいのジュエリーが並ぶ。デザイナーは編集者としても活躍する林聖子。ファッション関係者の間で話題となり、アトリエ兼ショップをスタートさせた。アートから着想を得たオリジナルのジュエリーのほか、マリッジリングやベビーリングのオーダーメイドも受け付けている。
耳周りのジュエリーが豊富だが、軽い着け心地のバングルも評判。
一筆書きで描いたようなリング各¥8,640
国内外の若手クリエイターを中心にアートグッズも展示。
atelier ST, CAT
東京都世田谷区世田谷3-3-1 コムス世田谷2F
tel:非公開
営)13時~18時(月~金) 12時~19時(土、日)
不定休
※SNSにて要確認
https://st-cat.com
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常連客がリピートする、コーヒー&トースト。
ユア・デイリー・コーヒー -上町-
スペシャリテコーヒーを気軽に楽しめるこのスタンドは、いまや街に欠かせない存在。飲み飽きないようにと、深煎りから浅煎りまで豆を厳選して一杯ずつ丁寧に淹れてくれる。近所の人気パン屋、サンセリテ北の小麦の天然酵母パンを使ったサンドウィッチや、店内で手作りされるプリンなど、軽食からスイーツまでフードメニューも充実。
余熱でバターを溶かしたバタートーストと中深煎りのコーヒーのセット¥810
店主はデザイン事務所ランドスケープ・プロダクツのコーヒースタンド出身。元同僚が手がけたという内装は、西海岸をイメージしている。
YOUR DAILY/COFFEE
東京都世田谷区世田谷2-14-3
tel:03-6413-5297
営)9時~18時(火~金) 9時~19時(土、日、祝)
休)月
http://yourdaily.coffee
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名店で修業した店主の自由な料理を。
ケトク -山下-
ウグイスとオルガンで修業を積んだ店主が、昨秋オープンした店。ジャンルを特定することなく自由な感性で料理を作りたいと、店主の故郷の秋田から取り寄せた比内地鶏や世田谷で採れた野菜など季節の食材を使って、約20種の日替わりメニューを提供する。イカの塩辛にコブミカン、白子にイチゴのソース、サーモンにザクロのピュレを合わせるなど、フルーツを利かせたユニークな料理をお試しあれ。
右から、刻んだコブミカンが爽やかに香るイカの塩辛¥400、梅味のタマゴと新ジャガイモとサバの生ハムにバジルマヨネーズ添え¥700、白ワインはグラス¥700〜
ナチュラルで心地よい空間。
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全国の窯元から集めた、日常使いのうつわ。
うつわのわ田 -山下-
日本各地の約20の窯元から、毎日気兼ねなく使えるような日々のうつわをセレクトする。なかでも、琉球ガラスややちむん、小鹿田焼など、九州と沖縄のうつわが豊富にラインナップ。商品には、窯元に直接足を運んだ店主による背景や特徴を丁寧に綴った紹介メモが添えられている。気取りなくうつわ選びを楽しんでほしいと、敷居を高くせず、あえてカジュアルにしつらえた店構えも魅力だ。
福岡県大牟田市にある桜秋窯の陶器を本州で取り扱っているのはここだけ。¥2,000〜
リーズナブルなものから揃う。
Utsuwanowada
東京都世田谷区豪徳寺1-49-2
tel:090-6654-1492
営)11時~19時
休)水
※ほか不定休あり
https://utsuwanowada.jp
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※『フィガロジャポン』6月号より抜粋
photos : AKEMI KUROSAKA (STUH)