身体と向き合い自分を見直す、おこもり宿へ。 日本屈指の高濃度炭酸泉と、坂茂設計が融合した桃源郷。

クアパーク長湯（大分県・長湯温泉）

開放的な全天候型ドームの運動浴エリアは水着着用で男女混浴。ミネラル豊富な炭酸水素塩泉やジェットバスも。

国内でトップレベルの濃度を誇る長湯温泉の炭酸泉を生かし、竹田市と長湯ホットタブがコラボした複合型温泉療養施設が誕生。設計を手がけるのは、世界的な建築家の坂茂。ダイナミックでありながら木と紙を巧みに使い、田園風景と調和する開放的でナチュラルなスタイルが印象的だ。施設の主役は、血流を促し、自律神経のバランス調整や美肌効果も期待できる高濃度の炭酸泉。男女別の温泉のほか、水着を着用する運動浴やジェットバス、露天風呂、飲泉があり、約38℃の湯温は長時間入っても疲れない。約50mの歩行浴ゾーンは身体に負担をかけずにほどよい運動効果が得られ、睡眠の質も上がる。レストランでは、旬の野菜や豆腐、豊後牛を使った身体を温める食事が楽しめ、今後は女性向けにデトックスメニューも計画中。先に温泉とレストランがオープンしており、6月にはコテージタイプの宿泊棟も完成。大自然の中の秘湯滞在で体質改善を目指しながら、心まで癒やされたい。

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シンメトリーのデザインが美しい、バリアフリーの温泉棟のエントランス。男女の入れ替えあり。

約50mの歩行浴エリアは屋根付きで天候にかかわらず快適に利用できる。110㎝と60㎝の水深があり、突き当たりには寝湯も。

川に面した露天風呂は休憩に最適。

コテージは、シングルからツイン&ロフトタイプまで多彩。ロフトの天窓から星空も眺められる。

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竹田市自慢の旬の新鮮な野菜と豆腐を中心に、肉や川魚をバランスよく取り入れた料理。身体を冷やさないことをテーマに蒸し野菜などヘルシーなメニューで。

明るく温もりのあるレストラン。坂茂らしい紙を使った円柱が優しい。

長閑な田園地帯の風景と広い青空に自然に溶け込むよう設計された、木造の施設。目の前には芹川が流れる。

※『フィガロジャポン』2019年7月号より抜粋