いま泊まりたい、日本の最新ホテル&宿ガイド。#01 いま泊まりたい、ニュースタンダードなホテル5選。

Travel 2019.09.13

ラグジュアリーなのにリーズナブルに宿泊できるホテル・旅館が日本各地で増殖中! 利便性がよいうえにあらゆるニーズを満たし、使い勝手のよさはトップクラス。価格以上のクオリティを実感できる、ニュースタンダードな施設を、ホテルジャーナリストのせきねきょうこが厳選してご紹介。

選:せきねきょうこ

銀座の粋を凝縮する、眺望自慢の新ランドマーク。

ザ・ゲートホテル東京 by HULIC(東京)

本物志向の大人を満足させるホテルが、有楽町・銀座の一等地に2018年12月に誕生。周辺のランドスケープと一体化する都会的な空間ながら、自然体で寛げる落ち着きがどこまでも心地よい。銀座の粋や艶やかさを表現する客室は、紫とゴールドを基調としたシングルからスイートまで6タイプ。「グランドピアノが置かれたロビーラウンジに、オープンエアのテラス、プレミアムラウンジなど、そこここに優雅な空間がつくられています。銀座の中心地にあるのに、静かに滞在できるのも魅力」(せきね)

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高い天井とガラス窓が目を引く、開放感のあるロビーラウンジ。オープンエアのテラスでは、銀座・数寄屋橋を眺めながら、軽食やアフタヌーンティーを楽しめる。

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晴海通りに面するコーナールームのLuxeの客室では、大きな窓から有楽町や丸の内の景色、数寄屋橋交差点を眼下に眺めることができ、特別感もひとしお。¥65,000(1室2名、税サ別)

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全タイプの客室に、シモンズ製のマットレスを導入。ゆとりある広さのスタンダードルームClassyは、3名まで収容可能。¥47,000(1室2名、税サ別)

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西洋料理をベースにしたオールデイダイニング「アンコール・トウキョウAnchor Tokyo)」は、アラカルトメニューが豊富。「おいしいのにリーズナブル。使い勝手がよく、銀座エリアで貴重な存在」(せきね)

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JR有楽町駅から徒歩3分、地下鉄銀座駅・日比谷駅から徒歩1分と便のいい好立地。4階のテラスの賑わいが晴海通りにこぼれだすよう設計されている。

ザ・ゲートホテル東京 by HULIC
東京都千代田区有楽町2-2-3
tel: 03-6263-8233
全164室 Modest シングル¥25,000(1室1名)、Essential スタンダードツイン¥30,000(1室2名)、THE GATE ジャグジー付きスイート(2名1室)¥115,000ほか ※税サ別
www.gate-hotel.jp/tokyo/

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箱根の極上の温泉を楽しめる、日本旅館が新宿に。

ONSEN RYOKAN 由縁 新宿(東京)

新宿5丁目に、18階建ての温泉旅館が19年5月にオープン。旅館の本質的な要素を大切に、客室の間取りやデザインなどを現代のニーズにそぐう形で編集。コンパクトな部屋でも機能性と温もりが共存する心地よい空間に仕上げている。客室はいずれも靴を脱いで寛げる小上がりスタイルで、12~51㎡の7タイプを用意。布団の敷き込みを省き、食事なしプランも設けるなど、より自由度の高い滞在を可能にした。「旅館ならではのおもてなしを実感できる宿。東京にいながら箱根の湯を楽しめるのも贅沢」(せきね)

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新宿の魅力を発信する日帰りツアーや日本の伝統を感じる館内イベンドなども企画され、海外からのゲストにも好評だ。

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ベッドルームに書院を設けたYUENスイートルームは、51㎡のゆったりした空間。目の前に広がる新宿副都心の眺望は、「周囲に高層ビルがないので、全方面明るく見渡すことができます」(せきね)。布団を敷くことで4名まで収容可。¥40,000~(1室2名、税サ別)

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雪見窓にインスピレーションを得た横長の窓は、座った時に外の情景が見えるよう、目線に合わせて設計。ベッドを小上がりに配置するなど、細かな気配りを至る所で堪能できる。ダブルルーム¥22,000~(1室2名、税サ別)

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18階の大浴場では、箱根「小田急 山のホテル」から運ぶ、アルカリ性単純温泉の「芦之湯温泉 つつじの湯」を、内湯と露天風呂で楽しめる。露天風呂から眺める、新宿副都心の夜景も格別(宿泊者の利用のみ)。

  

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地元客も足繁く通う人気レストラン「夏下冬上」では、日本各地の旬の食材を、鉄板焼きと天ぷらのふたつのスタイルでどうぞ。店内の坪庭では四季折々の風景を愛でることができる。

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切妻屋根の平屋と18階建てビルという対照的な2棟の建物で構成。数寄屋門をくぐると、玄関までのアプローチには四季を感じる庭や手水鉢など、和の伝統がそこかしこに。

ONSEN RYOKAN 由縁 新宿
東京都新宿区新宿5-3-18
tel: 03-5361-8355
全193室 セミダブル¥9,000~、ツイン¥14,000~、ダブル¥22,000~ほか ※税サ別
https://ryokan-yuen.jp

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ユニークな仕掛けが満載! 自由自在に過ごす大人のステイ。

ザ ロイヤルパーク キャンバス銀座8(東京)

銀座8丁目、中央通りから1本裏通り沿いという抜群の立地に19年3月に誕生したここは、キャンバスに絵を描くように、より自由な滞在を促す、ザ ロイヤルパークホテルの新業態。「人が集まることで何かが生まれる」をテーマに、キッチン、ミュージックライブラリ、フィットネスジムなどの付帯施設を有し、ゲストがさまざまな楽しみ方で過ごすことを後押しする。「ホテルの名前には‟ホテル”の文字がありません。そこにいるだけで何かが生まれる場を届けることが、こちらのおもてなしです。やっと日本にもしっかりした個性を持つホテルが出てきました」(せきね)

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「ヴィンテージモダン/タイムレス」をコンセプトとした、いながらにしてアートを体感できる館内。2階にある共用スペースCANVASラウンジでは、仕事に趣味に、自由で創造的な時間を過ごしたい。

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銀座の街や空は、時間の経過とともに表情が移り変わる。コンパクトなスタンダードダブル・ツインをはじめとする客室は、さまざまな光のグラデーションを楽しめる空間になるよう設計。写真は3名まで利用できるデラックスツインルーム。¥20,202~(1室2名、税サ別)

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13階には、特別仕様のコンセプトルームを2タイプ用意。戦後の銀座を象徴するモダン建築である奥野ビルを手がけた建築家チームが、もし現在ホテルのデザインを手がけたら……というストーリーでデザインした「GINZA MODERN」の客室は、ノスタジックな温もりと機能性が併存。¥20,202~(1室2名、税サ別)

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最上階にあるオールデイダイニング「オーパス(Opus)」では、ミシュラン1ツ星を獲得した「オード(Ode)」の生井シェフが監修するモダンシーフードグリルを楽しめる。夏からスタートしたアフタヌーンティー(写真上奥・¥3,800)も好評だ。

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銀座7丁目交差点にほど近い、信楽通り沿いに立地。1階ホテルロビーに併設するティーサロン「サリュウ(SARYU)」では、国産の茶葉を使ったティーカクテルが好評。

ザ ロイヤルパーク キャンバス銀座8
東京都中央区銀座8-9-4
tel: 03-6205-8010
全121室 スタンダードツイン・ダブル¥13,636~、スーペリアツイン¥15,657~ほか ※税サ別
www.canvas-ginza8.jp

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京都の美意識を感じる空間で、パーソナルな時間を過ごす。

ザ・サウザンド キョウト(京都)

千年の都・京都の知恵や美意識に触れられる“パーソナル・コンフォート・ホテル”が19年1月に開業。シンプルなサービスとクオリティに重きを置く、禅スタイルのラグジュアリーな客室をはじめ、京都のエッセンスを取り入れたスパや、引きたての出汁を使うモダン割烹「KIZAHASHI」など、オンリーワンのお楽しみを随所に盛り込み、ゲストを魅了する。「地元の人でも知らない京都の奥深さを案内してくれるプログラムもあります。スタッフひとりひとりの応対も心地よく、ホテルは人が大切だということを実感できます」(せきね)

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ロビー前に広がる石造りの大階段は、神社仏閣をイメージ。ミュージアムのような圧倒的な空間美に、一歩足を踏み入れたとたん魅了されずにはいられない。

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4タイプあるスイートのうち、ジャパニーズ・スイートは専用の庭園とテラスを有する。畳がもたらす寛ぎと癒やし、ベッドで眠る快適さなど、和洋が心地よく融合する。¥164,000(1室2名、税サ別)

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客室はいずれも禅の思想に基づいてミニマライズされたデザインで、日本家屋ならではの低めの家具配置が安らぎを添える。スタンダードな客室タイプでも37㎡と広々。ザ・サウザンド ダブル¥63,000~(1室2名、税サ別)

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おいしいだけでなく、喜びや発見を感じられる食体験が得られるのは、ホテル内どのレストランでも同様。評判のイタリアン「スカーラエ(SCALAE)」では、カウンターキッチンに座って五感で味わう、京都と世界各国の旬の厳選素材を使った、スペシャル限定コース(¥14,000)がおすすめ。

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JR京都駅中央口から徒歩2分と利便性も抜群。チャペルやバンケットルームを有し、ウエディングにも対応する。

ザ・サウザンド キョウト
京都府京都市下京区東塩小路町570
tel: 075-354-1000
全222室 デラックス ツイン・ダブル(2名1室)¥74,000~、プレミアテラス ツイン(2名1室)¥115,000~ほか ※税サ別
www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto

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マリオットの次世代ホテルで、刺激的な夜を満喫。

モクシー大阪本町(大阪)

大阪本町に満を持して上陸した、ミレニアル世代をターゲットとするマリオットの新業態ホテル。スタイリッシュな空間デザイン、機能的な客室、24時間営業のカフェ&バーなどが、快適ながらも活気に満ちたニューヨークテイストのホテルライフを叶える。週末にはDJナイト、隔月でスペシャルイベントも開催されており、新しいナイトスポットとしても注目を集めている。「現代アートの展示が見事。バーでチェックインするのも、いかにもブルックリンスタイル」(せきね)

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ロビーに併設するラウンジスペースは、さながらニューヨークのカフェのよう。ゲスト同士でコミュニケーションを円滑にとれるよう、ロングテーブルから、ソファ席、半個室などさまざまなシートを用意。

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シモンズ製シングルベッドを2台備えた、モクシー・シグネチャー ツイン。ペグウォールから家具を必要に応じて広げる仕組み。¥14,000~(1室2名、税サ別)

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バーカウンターは、フロントの役割も兼ねる。チェックイン後に、バー自慢のシグネチャーカクテルで喉を潤そう。

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2階通路のライブラリースペースでは、ハイセンスなアートブックや日本をテーマにしたオブジェがずらり。木枠に囲まれたソファシートやライブラリに持ち込んで読書にふけるのもいい。

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最寄りの堺筋線・中央線 堺筋本町駅から徒歩5分。スタイリッシュな建物に浮かぶ、ピンクのネオンサインを目印に。梅田、心斎橋、難波へのアクセスも良好だ。

モクシー大阪本町
大阪府大阪市中央区瓦町2-2-9
tel: 06-6204-5200
全155室 モクシー・スリーパー クイーン¥13,000~(1室2名)、モクシー・スリーパー ツイン¥13,000~(1室2名)、モクシー・シグネチャー クイーン¥14,000~(1室2名)ほか ※税サ別
www.marriott.co.jp/hotels/travel/osaox-moxy-osaka-honmachi

※この記事に記載している価格は、2019年9月時点の8%の消費税を含んだ価格です。

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せきねきょうこ連載「ホテルへBon Voyage」

réalisation : ERI ARIMOTO

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