Hawai‘i Tourism Japan ハワイ島の大自然を体感する、地球ディスカバリー旅。

ハワイ島の魅力はなんといっても圧巻の大自然そのもの！　ハワイ＝ショッピングやグルメなど華やかなイメージもあるけれど、想像をはるかに超える地球の力強さや息づかいを体感できる場所に立つと、心もパワーも満たされていくのがわかるはず。いまなお活動を続けるキラウエア火山や、漆黒の大地、熱帯雨林のダイナミックさを肌で感じて。

呼吸を繰り返す、生命の大地に出合う。｜ハワイ火山国立公園

地中からボコボコと生まれ出たような大量の黒石に、波のように丘陵を覆い尽くす漆黒色。コハラ、マウナケア、フアラライ、マウナロア、そしてキラウエア。5つの火山活動により誕生したハワイ島は、この島の景色を幾度となく塗り替えてきた。「ハワイ火山国立公園」は広大な敷地の中に、マウナロアとキラウエアのふたつの活火山を有し、世界遺産にも指定されている、ハワイ島の代表的スポットだ。

入り口にあるビジターセンターからは徒歩で巡ることのできる簡単なトレイルが配されており、水蒸気が噴出するスチームベントや硫黄によって変色した大地を抜けて、ハレマウマウ噴火口のビューポイントまで歩くことができる。記憶に新しい2018年5月のキラウエア火山の噴火により、山頂カルデラの直下にあった赤く煮えたぎっていたマグマ溜まりは姿を消してしまったが、現在は火口が大幅に陥没し拡大した姿を見ることができる。

人の手ではどうすることもできない凄まじい自然活動は、破壊的とも思えるいっぽう、溶岩の大地に咲いたオヒアレフアの花や、岩の間から顔を出すクプクプの新芽など、再び森を生む力も見せてくれる。人間の生命もまた、自然の一部であることを強烈に感じさせてくれるのだ。

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原生の森に出現した、ブラックサンドビーチ。｜ポホイキ黒砂海岸

ヒロの街からプナ地区へ向かい、オーガニックスーパーや食堂が立ち並ぶ小さなパホアの町を抜けると、色濃い緑の原生林に包まれた「レッドロード」と呼ばれる自然のままの丘陵に沿う美しい海岸線に突き当たる。車窓の景色はみずみずしく輝き、耳を澄ませばどの風景からも沸々とした自然の呼吸が聞こえてくるようだ。もぎたてのフルーツを積んだトラックの脇では、裸足の女性が読書に興じている。

かつてサーフスポットがあり、地熱で温められた入り江を子どもたちが泳ぎ、どこからともなくウクレレの音が聞こえてくるのんびりとした場所だったポホイキビーチは、2018年のキラウエア火山の噴火により一帯を黒砂で埋め尽くされた。

火山活動が終息すると、わずか数週間で誕生した広大な黒砂ビーチに住民たちはレイを手向けるなど、それぞれに自然の足跡を静かに受け入れていった。火山がつくり出したこのビーチは、いま新たな観光スポットとして人々を呼び戻している。休日ともなるとライフセーバーが見守るビーチで、家族が海水浴やバーベキューを楽しんでいる。ローカルの男性が再びウクレレを鳴らす日も、そう遠くはないはずだ。