ホテルと街の、素敵な関係。 世田谷に温泉宿? いま、羽根木エリアがおもしろい!
Travel 2021.03.23
- 西TOKYO -
世田谷の小田急線跡地に、モダンな旅館や新店が誕生。隣接する羽根木にも注目店が続々と。いま、閑静な住宅街が生まれ変わりつつある。
由縁別邸 代田
かつては茶畑が広がり、萩原朔太郎や斎藤茂吉など多くの文化人が暮らした世田谷代田。小田急線の線路地下化に伴い、東北沢、下北沢から続く約1.7kmの区間に新店が相次いでいる。その代表格が由縁別邸 代田だ。特筆すべきは大浴場の露天風呂。箱根の芦ノ湖温泉から天然の湯を運び込み、“都心で温泉”を見事に実現した。世田谷代田駅のすぐ裏にもかかわらず、旅気分を味わえるというわけだ。土地の歴史を尊重し、こだわりのお茶を料理やカクテルにも生かした。割烹や茶寮はもちろん、温泉も飲食とのセットで日帰り利用できるので、地元の人たちにも喜ばれている。すぐ側には発酵食品店や日記だけの本屋、お粥居酒屋などが集結。また、環七通り沿いを北へ10分ほど歩くと、注目の羽根木エリアに。マメ クロゴウチや08サーカス初の路面店をはじめ、クリエイターのアトリエや個性派ショップに辿り着く。由縁別邸 代田を起点に、東京の西側を代表する新エリア散策へ出かけよう。
閑静な住宅街に突如現れるモダンな旅館。再開発で新しくなった世田谷代田駅から徒歩1分だが、喧騒とは無縁。
2室のみの露天風呂付きデラックスツイン。お茶に縁のある宿のため、全客室に現代作家の急須を置く。
客室の茶器は茶寮で購入も可能。大澤哲哉の常滑焼土瓶¥29,000〜
和朝食は、地元で仕入れた湯豆腐など。ほっとする味。
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■茶寮
自慢の茶寮 月かげは、斎藤茂吉の料理歌集にちなんで命名。築100年を超える世田谷のお屋敷から、風情あふれる建具や景石を受け継いだ。中央には立派な手水鉢。
17時以降はバーに。定番メニューのほか、オリジナルの“茶酒”を提案。左から、厳選した茶葉が香る「茶師十段の煎茶割り」¥770、ほうじ茶を使った「ラムのソーダ割り」¥880、甘酒が新鮮な「大人の抹茶みるく」¥880
夜も甘味を提供。「餅 ぜんざい」¥990
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■温泉
檜葉の香りに癒やされる大浴場の露天風呂。
内湯は富士山の湧き水の音を流すという演出が粋。眺望ならぬ聴望を楽しんで。女湯には、フレッシュなアロマが香るミストサウナも。
東京都世田谷区代田2-31-26
tel:03-5431-3101
全35室 露天風呂付き2室、シャワーのみ33室 スタンダードダブル¥25,000~、メゾネットツイン¥27,000~、露天風呂付き デラックスツイン¥35,000~(すべて1室2名、サービス料込み)
朝食¥3,190
www.uds-hotels.com/yuenbettei/daita
大浴場
営)宿泊客:6時~12時30分、16時~翌0時30分最終入場(月〜金) 6時〜13時30分、16時〜翌0時30分最終入場(土、日、祝)
日帰り:9時~12時30分、16時~21時30分最終入場(月~金)9時~13時30分、16時~21時30分最終入場(土、日、祝)
茶寮 月かげ
営)喫茶:9時~21時30分L.O.
無休
photos : AKEMI KUROSAKA (STUH)