クリエイターが愛する、羽根木のカルチャースポット。
Travel 2021.03.30
クリエイターが愛する街・世田谷の羽根木エリア。世田谷区の静かな住宅街に点在している個性派の小さな店を散策すれば、こだわりの新しい感性に出合えるはず。
日記本だけを集めたニッチな書店。
日記屋 月日
時代や国境を超えた千差万別の日記本が、新刊、古書、ジンに分かれてずらりと並ぶここは、20年4月、小田急の線路跡地にできたローカルな商業施設、ボーナストラック内の1店舗。コーヒーとビールスタンドも併設し、寛ぎの読書タイムを提供。カウンターではデッドストックの日記帳や、日記をイメージしたカードやスタンプなどのオリジナルグッズも販売する。
テラス席で購入後の書籍をゆっくり楽しめる。エチオピア産の豆を使った中煎りのコーヒー「代田ブレンド」¥350、手前から、日記帳¥600、『ダカフェ日記』¥2310(ホーム社刊)ほか。
秘密基地のような小さな店内。
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世界中の個性派オブジェが集う、プライベート美術館へ。
アウト・オブ・ミュージアム
扉を開けるとそこは異世界。アーティスト小林眞さんのアトリエとギャラリーを兼ねた店内には、世界中の旅先で見つけたユニークなコレクションが並ぶ。「子どもの時に迷子になった記憶がインスピレーション源」というとおり、ポップアートの置き物から少数民族の槍まで、ランダムなセレクトの中に小林さんの作品まで混在していて、見れば見るほど楽しい。
購入した国も基準もさまざまで、無国籍なテイスト。ウィンドウディスプレイの制作も手がけていたというオーナー独自のセンスが光る。
額入りのポスター¥38,000、ロバの置き物¥8,500ほか。
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提案するのは、ライフスタイル以上ギャラリー未満。
08ブック
08サーカスのデザイナー、森下公則さんが創作の拠点とするのは、元ドイツ人一家が暮らしていたモダンな邸宅。1階はアトリエショップ兼ギャラリーとして、新作ウエアのほか、アート作品やオリジナルおよびヴィンテージの家具、本などを取り扱う。作家の思想や創作のプロセス、ストーリーを大切にし、価値あるものを記録して次世代に受け継ぎたい、という想いからこの店名が生まれたそう。
白を基調とする空間には、08サーカスの服やアートオブジェが点在。「真鍮」や「大理石」、「白と黒」など、素材や色をテーマに買い付けた陶器やうつわも要チェック。
パリで仕入れた鳥のオブジェ¥378,000ほか。
photos : AKEMI KUROSAKA, MIDORI YAMASHITA, texte : AIKA KAWADA