手仕事や作家もののお気に入り雑貨を探しに、蔵前へ。
Travel 2021.03.31
問屋街に古くから受け継がれてきたビルをリノベーションしたショップやカフェが点在する注目スポット、蔵前。風情感じる下町エリアで、懐かしさと新たな発見に触れる散策を。
等身大のセレクトが光る、大人好みのラインナップ。
文月
2020年8月にオープンした文月は、服やアクサセリー、生活雑貨など、スタッフが日頃から愛用する“いいもの、好きなもの”をセレクト。DIYで作成したという木製の棚やガラスケースにそれらが丁寧に並び、ものへの愛情があふれる。ガラスケースには作家が手がけた一点ものも。一部ユニセックスの服も扱っているため、性別問わず楽しめるのもうれしい。
アーチを描く飾り棚と木製のシックな引き出しが、異国情緒を感じさせる。
国内だけでなく、海外で買い付けたアイテムが豊富にラインナップ。ナチュラルな素材を使い、アミ族の織りをハンドルにしたカマロアンのバッグ左¥23,980、右¥16,280
---fadeinpager---
思いやりや心意気を、デザインに込めて。
シュロ
工場を改装した空間に、無彩色のアイテムが並ぶショップとギャラリースペースを併設。“かっこいいけど温かい”をモットーに、日本の伝統や職人技、シュロのフィルターを通して普遍的な生活道具を魅力的なデザインプロダクトに昇華する。また、使い心地のよさと新鮮な香り、上品なパッケージが魅力のオリジナルのスキンケアとアロマもラインナップ。
オリジナルの角缶は名刺サイズからA4サイズまで。上¥3,520、下¥2,750。99.9%が水でできた強アルカリの洗浄水¥1,980
工場の名残を残す、開放的な店構え。
---fadeinpager---
手仕事と作家の魅力を発信。
組む
店主、小沼訓子さんが祖父から受け継ぐ3階建てのビルをショップ、ギャラリー、コミュニティスペースの機能を持つ空間に改装。 縁があり出会った作家やデザイナーの作品とプロダクトを展示販売する。現在は、企画展の会期中のみ営業。自らのディレクションで、伝統技術を生かしたプロダクト制作も行う。
築65年の建物をリノベーション。
作家性の高いアイテムを中心にセレクト。皿上¥1,760、下¥2,640、鍋敷き左から¥4,697、¥5,302、和紙オーナメント各¥550
---fadeinpager---
週に一回訪れる、掘り出しものを探す喜び。
ヒスト
毎週土曜日だけ開店するヒストは、国内の邸宅や旅館、公共施設などの解体現場から発掘された家具や雑貨を販売。ほかのアンティーク店ではなかなか扱わない40〜70年前のもので、現代のライフスタイルにもなじみやすい、“懐かしいと感じる少し前の時代”のデザインがずらり。映画的世界を漂わせるアイテムに魅了され、つい時間を忘れてしまう。
一見店舗だとわからない店構えには、コンセプトを共有できる人がじっくり見られるようにとの想いが込められている。
さまざまな施設から集められた、まさに多様な品揃え!
*「フィガロジャポン」2021年3月号より抜粋
photos : ANNA MIYOSHI, texte : AIKA KAWADA