高麗ニンジン入りの高級粥で、ソウルの朝を始めよう。

おなじみのスンドゥブチゲからソルロンタンまで。ちょっと遅めのソウルの朝は、温かいスープで始まる。住宅街に佇むジョンハンプリジュクには、アワビと高麗ニンジン入り粥を目当てに、朝からたくさんの人が訪れる。

ジョンハンプリジュク｜정한뿌리죽

済州（チェジュ）式のアワビ粥「제주식전복죽」25,000ウォン（アワビ2個入り。1個の場合は20,000ウォン）。時間が経過しても米の硬さが均一。

オーナーは、江原道（カンウォンド）の山で高麗ニンジンを栽培する農場を運営。毎日店で精米する米や、本島の南に位置する済州（チェジュ）島で養殖されたアワビなど、素材のクオリティを追求。住宅街にあるため、アワビと高麗ニンジンが入った高級粥を目当てに朝から人々が訪れる。肝と白ゴマの風味が混じり、奥深くてしなやかな食感のアワビの味を楽しめる。量はやや多めだから、1人前をふたりでシェアしてもちょうどいい。

上から牛肉の佃煮、ジャコとアーモンドの炒め、イカの塩辛。食事の後半は塩辛をお粥に少し入れて塩加減を調節。

お口直しの水キムチ。ほどよい酸味で味がリセットされ、再びアワビの風味に感動できる。

席は8席と少なめ。トイレがないため、駅などで事前に行っておくのがベター。

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※『フィガロジャポン』2018年2月号より抜粋