夏に役立つ、デリケートゾーンのケアと正しい知識。 ピルのメリット、デメリットは?

Beauty 2018.07.20

前回の記事でも紹介した、低用量ピルによる月経コントロール。日本ではまだ認知度も低く、間違ったイメージを抱いている人も多いよう。産婦人科医のよしの女性診療所院長・吉野一枝先生が、ピルの上手な使い方について教えてくれました。

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海外では常識、ピルはメリットだらけ!

「日本は後進国で情報が正しく伝わっていませんが、低用量ピルは上手に使うととても便利なもの。避妊はもちろん、月経をコントロールすることで、質のいい卵子が残せる=赤ちゃんがほしくなったときに妊娠しやすい。現役時代にピルを常用していたサッカーの澤穂希選手が、引退後に結婚し、すぐに出産したのは代表的な例です」(吉野先生)

低用量ピルを服用することで生理前の黄体ホルモンを低め安定にコントロールできるので、PMSや月経痛、ニキビを防ぎ、更年期の症状が出にくくなる。また毎月の生理を軽くでき、仕事やスポーツのパフォーマンスが上がるなどのメリットも。

「子宮内膜症、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスクが減る、という報告も。ただし、血栓症のリスクが増えるので、血圧の高い人や喫煙者、家族に脳梗塞や心筋梗塞がいる人は避けたほうがいいでしょう」(吉野先生)

吉野一枝先生
よしの女性診療所院長。産婦人科医。臨床心理士。婦人科系疾患はもちろん、心や体の悩みなど女性の人生にやさしく頼もしく寄り添うドクター。生理、妊娠、ホルモンバランスやピルの処方も気軽に相談できる。
著書に『40歳からの女性のからだと気持ちの不安をなくす本』(永岡書店刊)など。
www.drkazue.jp

photo:©AURA/orion/amanaimages, texte:ERI KATAOKA

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