夏に食べたい! でも実は避けるべき6つの食べ物。

Beauty 2018.08.21

山口華恵

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控えめにしたほうがよい夏の食べ物とは? Photo : iStock

この夏は野菜チップスやスムージー、そして定番の5種類のフルーツ盛り合わせが人気の朝食メニューとして注目を集めている。しかし実はオススメできない。その理由を説明しよう。

夏休みにポルクロル島(*)に家をレンタルし、その美しい庭で新鮮なメロンとアプリコットを味わう、その瞬間それらがまるでこれまで生きてきた中で最もおいしく、身体と心によい食事のように感じるかもしれない。しかし、それは間違いである。夏に果物を食べすぎることは実はよくないのだ。ポテトチップスよりも健康的だろうとおつまみに用意しがちなアーモンドやオリーブも要注意だ。パリを拠点に活躍する栄養士のフローレンス・ワザン氏が夏に人気の食べ物の中で実は注意すべきものを紹介する。

*ポルクロル島:イエール諸島の中で最も大きな島でフランス人に人気のリゾート。

野菜チップス

栄養的な観点から野菜チップスの虜となり、おつまみにポテトチップスを用意する友人に、野菜チップスの方がヘルシーだと勧めた経験がある人は少なくないだろう。しかし実際それは正しくない。「野菜チップスはとにかく高カロリーです。野菜は85〜90%が水分でできています。しかし、それらの水分は、野菜を乾燥させるとすべて失われ、最終的に炭水化物と糖質、そして揚げ油による脂質だけが残るのです」とワザン氏は言う。

結果として、例えばビーツチップスも生の状態とはまったく異なる見た目へと変化し、ビーツが本来持つ素晴らしい栄養もなくなるのだ。「結果的に、野菜100gあたり60〜80カロリーであるのに対して、野菜チップス100gでは430カロリーもあるのです」と同氏は続ける。

果物

夏の味方の食べ物といえばやはり果物。たとえば小腹が減ったらチェリーをつまむ。何の問題もないように聞こえるかもしれないが、それも間違いだ。「果物というのはビタミン、繊維、ミネラルの宝庫です。しかし同時に実は炭水化物(糖質)の源でもあります。というのも果物の15〜25%は身体に吸収されやすい糖質でできているのです。果物は食べたいだけ食べても大丈夫だろう、という考えは誤りです。食べすぎるとそれらの糖質が身体に蓄積されてしまいます」とワザン氏は語る。スイカや赤い果物などを摂取するようにするとよいだろう。一方、バナナやブドウ、チェリーといった果物は糖質が高いため、1回に食べる量は控えめにしよう。

それから、昔からフランスでよく言われる「毎日5種類の果物と野菜を摂取しよう」というのは忘れたほうがよい。1種類の果物であっても3等分にして、各食事ごとに異なる方法(たとえば、コンポート、フルーツパイ1切れ、ジュース1杯、カットフルーツなど)でいただくのがよい。

シャーベット

アイスクリームより身体によいだろうとシャーベットを選ぶ人も少なくないだろう。しかしそれも誤りだ。「確かに、アイスクリームはクリーム、牛乳、砂糖が大量に入っていますが、大抵の場合、シャーベットにも砂糖が多く使われており、糖分が高いのです」とワザン氏は言う。オススメは果汁のみのシャーベットだ。その場合は食後の果物代わりにするのもよいだろう。

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アーモンド

「アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、クルミなどの脂肪分の高いナッツは身体にとてもよいことは確かです。いずれのナッツもオメガ3を豊富に含み、特にアーモンドはカルシウムを多く含みます。しかし、これらのナッツは、カロリーが非常に高いため、食べすぎには注意しましょう」とワザン氏は助言する。理想は1日に10〜12個のアーモンドやナッツを摂取する程度にし、それらを食べる日はオリーブのオイル漬けは避けたい。「食事を楽しむことはもちろん大切です。しかし、食事のバランスをとることは不可欠ですから、食べすぎには注意しましょう」と同氏は続ける。

スムージー

スムージーも果物同様、問題は摂取する量である。「桃、オレンジ、アプリコット3個が入ったスムージーを飲んだら、果物3切れ分に相当します。スムージーを飲む場合には、毎日飲む量をあらかじめ決めておきましょう」とワザン氏は言う。また、1日全体の摂取量も加味したほうがよい。つまり、スムージーにはミルクや果物、砂糖などが多く含まれるため、その後に食べる食事とのバランスを考えたい。そして過剰に糖質を摂取しないように気を付けよう。

オリーブ

忘れてしまいがちだが、オリーブは脂質が非常に高い食べ物である。オリーブからはオイルを生成できるので当然だ。「たとえば、オリーブ100gはテーブルスプーン1.5杯分のオリーブオイルに相当します。結果として、アペタイザーとしてオリーブを1缶開け、ソーセージとアーモンドなどを一緒に食べようものなら、一気に摂取カロリーが跳ね上がります」とワザン氏は言う。アペタイザーにオリーブを食べるのであれば、10粒以下に抑えよう。

豆知識:オリーブは熟してくると緑から黒へと変化し、脂質が高くなる。つまり黒オリーブは緑オリーブよりも脂質が高い。

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texte : Louise Ballongue (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

山口華恵

翻訳、ライター

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