なぜお腹周りは痩せにくいの?

Beauty 2018.12.18

どんなに食事制限や運動をしても、お腹周りの脂肪を落とせないのはなぜ? 内分泌学者と医療の現場で活躍する栄養士に取材した。

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ホルモンバランスの悪さから、お腹周りが痩せにくい女性は多い。 photo : iStock

フランス語では、お腹周りの脂肪は“ドラム缶”や“ブリオッシュ”、“小腹”などと愛称がいくつも存在する。しかし、愛称とは裏腹にしつこい存在だ。20歳を過ぎた頃から徐々に蓄えられていき、食事療法だけでは効果が低く、痩せるのが難しい。食事をスープやサラダ程度に控えて、自転車に乗って運動した後、しっかり睡眠をとったとしても効果が出ない。顔は痩せられても、お腹は相変わらず痩せないのはどうしてだろうか。

「まずお腹につく脂肪の種類を知ることです」と栄養士のファイーザ・ボッシー氏は強調する。皮下脂肪は目立つが皮膚のすぐ下にあるため、無害である。一方、内臓脂肪はというとお腹周りに存在し、臓器を取り囲む。内臓脂肪は目立ちにくいが、皮下脂肪よりも危険である。「ウエストが88cm以下でBMI(ボディマス指数)が正常値、そして少しお腹が出ている程度であれば、内臓脂肪ではなく、皮下脂肪です」とボッシー氏は説明する。

ホルモンバランスの悪さ

「お腹周りの脂肪を減らすことができない理由のひとつは遺伝です」とパリ在住の内分泌学者で栄養士でもあるピエール・ニス氏は述べる。「インスリン(血糖値をコントロールするホルモン)は、お腹周りに脂肪を蓄える過程に関与しています。糖尿病の家族歴がある場合、少し糖分を摂取しただけでもインスリンが過剰分泌されるといったような代謝異常があるかもしれません」と同氏は付け加える。

そのようにホルモンバランスが悪い場合、ほぼ毎日健康的な食生活を送っていたとしても、週1回だけのデザートが大きく影響する可能性がある。コルチゾールもまた内臓脂肪を増やす働きがあるホルモンのひとつだ。コルチゾールは身体の1日の活動リズムを整える効果がある一方、ストレスを受けると過剰に増えてしまう。「ストレスを受けると、お腹周りに脂肪を溜め込みやすくなるコルチゾールが過剰分泌されます」とニス氏は言う。ストレスを上手にマネジメントすれば、食事制限の効果も出やすく、わずかな糖分摂取でも大きな影響を受けにくくなる。

更年期障害

閉経前または閉経を迎えた女性は、お腹周りの脂肪が蓄積しやすく、痩せにくくなる。「不公平ですが、これはごく自然なことです。年を重ねるにつれて脂肪を蓄積して、骨を折れにくくします。皮膚が垂れ下がってくると重量感も増しますが、顔の皮膚同様、年を重ねて肌が垂れ下がっただけなのです」」とボッシー氏は説明する。したがって、母なる自然に感謝し、年齢とともに変化する身体の形態も受け入れるべきである。

食事と運動

ふたりの専門家は、多くの人はバランスのとれた食事を取っていないと考える。「お腹周りの脂肪を減らすためには野菜を摂取するだけでは不十分です。活動量に応じた食事を摂取しなければなりません」とボッシー氏は言う。もし座っていることが多い生活様式を送っているのであれば、摂取する食事の内容に気を配るだけでなく、量そのものを減らす必要がある。

スポーツに関して言えば、お腹周りを鍛えるような運動を毎日することはあまり意味がない。「お腹の底にあるペリネ(骨盤底筋肉)および腹横筋を鍛えない限り、平坦なお腹を手に入れることは不可能です」と同氏は述べる。そして、脂肪を燃焼するタイプの有酸素運動(たとえばランニングやサイクリングなど)を少なくとも1種類は取り入れたい。それでもお腹周りの脂肪が消えるという保証はない。

無害なお腹周りの脂肪の存在を受け入れるには、時間がかかることは確かだ。

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texte : Sevin Rey (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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