髪のギシギシが気になる...。潤いヘアーへ変化させる、5つの秘訣。

Beauty 2025.03.27

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ヘアケアのルーティンを最適化する、究極のヒントとは?photography: Getty Images/PhotoAlto

髪の正しい洗い方、シャンプーの頻度、適切なヘアケア製品の選び方......。毛髪の専門家が、あなたの髪質に合った最適なヘアケア方法を解説。

髪を洗う頻度

結論から言うと、絶対的ルールはなく、それぞれの生活環によって変わる。「大気汚染のひどい都市生活し、公共交通機関や自転車を利用している場合、田舎に住んでいるよりも髪が汚れやすくなります」と、パリのスパ・デ・シュヴーの創設者でヘアスタイリストのダフネ・ナルシーは説明する。

一方、「一部のトレンドが推奨しているような、シャンプーの間隔を空けることはお勧めしません。特に、頭皮が炎症を起こていたり、脂性だったり、フケが出ている場合はそうです。この場合は、週に3回洗髪するのが平均的で良いでしょう」と述べた。

環境的および経済的メリットがあるにもかかわらず、ノープー(シャンプーをしない)のような過激なやり方は、毛髪学者のマリカ・レムジリ(@Malika_mindful_air)を納得させるには至っていない。「スタイリング剤の残留物や不純物、毒素が蓄積することで、毛髪繊維に有害な影響が及ぶ可能性があり、毛根が酸欠状態になる恐れがあります」と彼女は警告する。

あまりにも規則正しいルーティンも推奨できない。「毎日シャンプーするのも、同じくらい馬鹿げています。頭皮の微生物叢は外部からの攻撃から自らを守り、髪の毛の内部を潤滑にするために皮脂を自然に分泌する高度な生態系なのです。ですから、脂っぽい根元をなんとかしようとして毎日髪を洗うのは逆効果です。刺激から身を守るために、髪はさらに脂っぽくなるからです。一方、シャンプーの頻度を少し減らすことで、髪は自己調整するように訓練し、3日もすれば、細胞再生のミニサイクルが始まります」

シャンプーは2回シャンプーするべき?

「頭皮に詰まった汚れをしっかり落とすには、2回の洗髪が有効です。髪が太かったり長かったりするなら、特に後頭部まで届くように、シリコン製の毛の付いた小さなブラシを使ってもいいでしょう」と、ヘアスタイリストのダフネ・ナルシーは補足する。

「頭皮が脂っぽい人は、この最初のステップを角質除去シャンプーに置き換えることもできます。そうすることで、不純物が取り除かれた髪に、トリートメント効果もある2回目のシャンプーがより浸透し、有効成分が拡散しやすくなります。」

マリカ・レムジリも、これは常識的なことだと強調する。「ワックスやスタイリングスプレー、オイルなどのスタイリング剤をたくさん使う人は、必ず2回シャンプーする必要があります。しかし、髪が非常に細かったり、短い髪の場合は、1回で十分かもしれません」と彼女は付け加える。

「プレシャンプー」で髪の栄養補給

ヘアケアのルーティンにさらにステップを加えるのは面倒に思うかもしれないが、専門家はそのメリットを強く信じている。

「乾いた髪に栄養成分をなじませることで、吸収率が向上します」とヘアセラピストのマリカ・レムジリは語る。「しかし、マスク、バーム、オイルバスなどは、細い髪には適していません。髪が重くなり、ボリュームが失われる恐れがあるからです」と彼女は警告する。「それらは髪をコーティングして強化するのに役立ちます。月に1度でも、違いが実感できるはずです」と、ダフネ・ナルシーも支持している。頭皮マッサージの専門家である彼女は、少なくとも1種類のスカルプ美容液の使用を推奨している。「強化と保湿効果のある成分を、部分ごとに塗布し、一晩置いてから翌日シャンプーしてください」と彼女はアドバイスする。

ヘアケア製品はどのくらいの頻度で変えるべき?

「最低でも4ヶ月は同じ製品を使い続けてください。これは毛根に十分な情報を伝えるのに必要な時間です。たとえば、抜け毛対策のケアの場合、3ヶ月後には発毛が見られるかもしれませんが、繊維の直径が大きくなって長い髪になるには、もう少し長く続ける必要があります。そうすれば、最終的にはそのケアを見直し、最適化することができます」とマリカ・レムジリは説明する。

「処方を頻繁に変更すると、頭皮の微生物叢が不安定になります。刺激を受け過ぎることで飽和状態になり、炎症反応を引き起こす可能性があります」と彼女は警告する。

またパリのルネ・フルトレールのヘアスタイリスト、クリステル・デュアメルによると、環境とライフスタイルも役割を果たしていると言う。「理想を言えば、季節が変わるごとに製品を変えるべきです。なぜなら、天候、ストレスの多い時期、あるいは化学的処理の可能性などによって、頭皮と髪のニーズは異なる可能性があるからです。」

クリーンビューティー製品への切り替えは?

オーガニックのシャンプーやトリートメントは、期待外れになることが多いかもしれない。「でも、近年は効果的なクリーンブランドが数多く登場しています」と、自身もナチュラルなトリートメントを愛用するダフネ・ナルシーは語る。「確かに、シリコンフリーの成分はコーティング力がやや劣ることが多く、くせ毛や縮れ毛には問題になることがあります。また、カラーリングした髪や化学処理を施した髪にも問題があります。慣れるには少し忍耐が必要で、通常よりも栄養補給と保湿に重点を置いたトリートメントを行いましょう。」

また、固形シャンプーについては「肌のpHバランスが崩れたり、頭皮が乾燥する可能性があるため、液体シャンプーと併用するのがベスト」とのことだ。

まとめ

  • 洗髪頻度は髪質と環境に合わせる(週に2~3回が目安)
  • 2回シャンプーでより効果的に汚れを落とす
  • プレシャンプーで髪に栄養を補給
  • ヘアケア製品は4ヶ月ごとに見直し
  • クリーンビューティー製品は髪質に合わせて選ぶ

理想のヘアケアルーティンを見直して、美しい髪を手に入れよう。

From madameFIGARO.fr

text: Victoria Hidoussi(madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto

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