フランスでVライン処理率が低下中。その理由は?

Beauty 2021.02.24

性の健康専門オンライン診療プラットフォームCharles.coの委託で、フランス人のムダ毛処理の習慣について調査したIfop(フランス世論研究所)が、2013年から現在までの調査結果をまとめた。なかでも顕著な変化が見られたのがビキニラインのムダ毛処理。ロックダウンの影響を受けて、さらに女性の意識が変わりつつあるようだ。

【写真】ロックダウン、ノーメイクの素肌を見せたセレブたち。

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ロックダウンでフランス人女性のムダ毛処理の習慣に変化が起きている。photo : Istock

2021年1月、ビキニラインのムダ毛処理をしていないフランス人女性は28%。Ifopが性の健康専門のオンライン診療プラットフォームCharles.coの委託で実施した調査の結果だ。2013年の調査時の15%から、この数字ははっきりと上昇。処理をしていると答えた残り72%のうち、48%がカットやシェービングで形を整えると回答。24%が完全処理を行っており、わずか14%だった2013年に比べて増加した。完全処理はとくに25歳以下で56%と人気が高く、ついで25ー34歳で48%(+22ポイント)、35ー49歳で31%(+20ポイント)となっている。

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脇の下、脚…流れが変わりつつある

その他の部位についても調査が行われた。いずれの部位でもムダ毛処理への関心は低下。最近3ヶ月の間に少なくとも1回は脇毛の脱毛を行ったと回答した女性は10ポイント、少なくとも週に1回は処理すると答えた女性は8ポイント減少している。こうした傾向を象徴するように、ドラマシリーズ『ザ・クラウン』でダイアナ妃役を演じた女優のエマ・コリンが、脇毛を処理しないで雑誌『グラムールUK』の表紙を飾り話題となった。しかしまだ一般化には程遠く、脇毛が見えると不快に感じるという回答の内訳を見ると、男性の脇毛に対しては15%であるのに対し女性の脇毛は57%と4倍にのぼっている。

【関連記事】脇毛そのままで雑誌の表紙を飾ったエマ・コリン。

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ムダ毛処理はいまだにセックスアピールの指標?

73%の女性が魅力的だと思われるためにはムダ毛処理が必要と考えている。とはいえ、この数字は2013年に比べて17ポイント減少している。一方、男性では、ムダ毛処理がセックスアピールに影響するという答えは33%に止まっている。

脚や脛でも同様に、ムダ毛処理への関心は後退している。最近3ヶ月の間に少なくとも1回は脚の脱毛を行ったと回答した女性は12ポイント、少なくとも週に1回は処理する、は5ポイント減少している。
それでも、女性の脚の毛(57%)のほうが男性の背中の毛(36%)より気になる、という結果が出ている。

腕のムダ毛処理だけは反対の傾向にあり、過去3ヶ月に1回は処理したという人は1ポイント、週に一度は処理する人で3ポイントの増加を見せた。

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こうした変化には、「ボディ・ポジティブ」運動や画一的な美を拒否する動きが影響しているが、ロックダウンの影響も見逃せない。実際に、フランス人女性6人のうち1人が、脇の下、ビキニライン、脚の3つの部位の少なくとも1箇所で、第1回目のロックダウン前に比べて脱毛回数が減ったと回答している。

数年前に現れたノーシェーブの傾向がコロナ禍によって加速したといえそうだ。また、体毛を処理するかの問題は、人と接する機会の多さにも左右される。ムダ毛を処理しないと回答した人は25歳以下の若者では34%、テレワーク中の女性では31%に上る。その一方で、男女合わせた全回答者の60%が、女性が脇の下や脚の体毛を処理しないで仕事場に行くのは「適切ではない」と考えている。

*調査はフランスに住む18歳以上の2027人を対象に、2020年12月18~21日、2021年1月19~20日に実施された。

texte : Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)

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