ビールについての思い込み、ウソ、ホント。

Beauty 2021.07.13

フランスでは夜間外出禁止令の終了が宣告。社会生活の再開のいま、ビールの利点を、醸造学者のエリザベス・ピエールと一緒に学ぼう。

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ビールにまつわるうそ、ほんとをふるいにかける。photo:Getty Images

ビールは太る? キンキンに冷やして飲むべき? ビールに関する一般的な認識がいくつかある。ビールの文化と歴史のフランス人専門家、エリザベス・ピエール(1)がそれらをレビュー。今晩ビールの「泡」を味わいながら、もっとビールのことを知ろう。

ビールは太る

うそ。ビール腹に関する誤解を一掃しよう。適度に消費している限り、ビール自体では太らない。エリザベス・ピエールは次のように説明する。「ビールの約90〜95%は水、そして穀物、炭水化物、ミネラル、ビタミン、アルコールで構成されています。他のアルコール飲料と比較して、同じ量のアルコールの場合、例えば、ワインよりもカロリーが低くなります」。食事と一緒にビールを消費する男女を対象に行われたいくつかの科学研究の結果、有意な体重増加は見られなかった。

「ビールは水よりも栄養価が高いため、食べる量は少なくなります。ビールで体重が減ることもないし、増えることもありません」とピエールは言い加える。したがって、ビールのせいで太るということはない。しかし、ビールのおつまみであるピーナッツ、ハムやソーセージ、脂肪の多い肉、ザワークラウトは、下腹を膨らませる。

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ビールは母乳の出を良くする

フランスなどヨーロッパの一部の国では、母乳を出しやすくするためにビールやワインを飲むことがある。ビールを飲むと、母乳がよく出るようになる?

ほんと。これはゴシップではない。もちろん、母乳育児中の母乳の生産量を増やすため、アルコールビールを推奨しているわけではなく、ここではノンアルコールビールを指している。「もともと、それは一般的に良いことだと考えられていました。たとえば、1950年代、授乳中の母親がビールを飲みながら子供の世話をしている広告ポスターもありました。その後、その事象について検証されました。麦芽に含まれる化合物であるベータグルカンが、母乳の生産を促すのです」とピエールは言う。

ビールはしっかり冷やして飲むべき

ほんとであり、うそでもある。夏の食前酒としてしっかり冷やして飲むビールもあれば、ワインのように室温で飲むビールもある。「一般的に、ビールの色が濃ければ濃いほど、あまり冷やさずに飲むのが良いでしょう。また、多くの場合、冷やして飲んだ方がリッチで複雑なアロマを楽しめます。軽くて透明な小麦ビールは、しっかり冷やして楽しむのが一番です」と醸造学者は説明する。

ビールは喉の渇きを癒す

ほんとであり、うそでもある。どんちゃん騒ぎで飲むのは控えめにして、喉がかなり渇いた場合には大きなコップ一杯の水が一番である。しかし、「低アルコールで、ホップが入っており、甘さ控えめな」一部のビールは、喉の渇きを癒すとエリザベス・ピエールは断言する。ノンアルコールビールにもアルコールが実際のところ、(法律の範囲内で)配合されている。

フランスでは、ビールはアルコール度数が1.2度未満ではアルコールフリーと見なされる。「実際、ビールのアルコール度数は0.5度未満であり、モルトの味が優れたアルコール0%ビールを製造する醸造業者が増えています」。

運動後のビールは美味しい

ほんと。頑張った後のビール? 多くの人が賛成の声を上げるだろう。実際、トレーニングの後のビールは本当に喉の渇きを癒す。「栄養素とミネラルが含まれているため、ビールは水よりも早く体に水分を補給することが研究によって確認されています。多くのサイクリストや球技の愛好家がビールを飲んでいます」とピエールは断言する。繰り返しになるが、ここでは低アルコールビールやノンアルコールビールについて話している。

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ビールは髪に輝きと強さを与える

ほんと。でも焦ってビールを入れた風呂桶に髪を浸したりしないで。「ビール酵母をろ過していないクラフトビールやご当地ビールなどの小麦ビールで髪をすすぐと良いでしょう」とエリザベス・ピエールは説明する。より実用的で広く知られているのは、ビール酵母カプセルだ。これは爪を強化する。専門家は、「ビタミンB群は粘膜と皮膚の健康を促進する」と付け加えている。

ビールは睡眠を促す

ほんと。「中世から、ビールホップはその鎮静作用と防腐性で知られていました」とピエールは言う。この発見は、植物学者でドイツのベネディクト会修道院長であるヒルデガルト・フォン・ビンゲン(12世紀の人物)のおかげである。修道士がホップの栽培を開発し、当時の醸造者がビール製造のプロセスを確立したのは、彼女の研究の賜物だった。

ビールは骨粗鬆症対策に役立つ

ほんと。より強い骨をつくるためには小さなジョッキのビールが有用だ。ビールには、骨量の減少に影響を与えるエタノールの成分と、ほとんどの骨、有機組織、結合組織(その他の体組織を保護する)に存在する微量元素であるシリコンが含まれ、骨の保護を促進する。

ビールは腎臓に良い

ほんと。ビールグラスが空っぽになるとトイレに行きたくなることからわかるように、ビールは利尿剤である。エリザベス・ピエールは、ビールは体からの毒素除去を促進すると結論付けている。

すべてのアルコール飲料と同様、ビールは「適度に」摂取する必要があることを念頭においておこう。

(1)エリザベス・ピエールは、「Guide Hachette des bières(Hachette Pratique刊19.90ユーロ)と「Choisir et acheter sa bière en 7 secondes(Hachette Pratique刊12, 90 ユーロ)」の著者。

* 本記事は、2017年に公開された記事を再編集してお届けしています。

texte: La rédaction (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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