美しい女(ひと)、板谷由夏の現在・過去・未来。

Beauty 2021.10.14

いまを自由に真剣に楽しんで、自分を幸せにできる人は、未来も美しい人。それを体現するような女優、板谷由夏の昔は? いまは? そして未来は? 自分の軸にぶれずにまっすぐ。時代にはしなやかに。その生き方に美は宿る。

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Yuka Itaya
ドラマや映画、舞台、CM、雑誌などで幅広く活躍。2015年よりファッションブランド、SINMEもプロデュース。10月15日より放送されるNHKドラマ10「群青領域」、22日全国公開の映画『ひらいて』に出演している。

現在──次のステージへのスタート地点。

年下はもちろん、同世代も年上も板谷さんは憧れの存在。美しいいまを積み重ね、美しい未来をつくる人、と。

「そう言っていただけるのは、うれしいし、励みになりますけど……。ただ、正直言うと、いまになって私、リアルに年齢を感じるようになって。髪にボリュームがなくなってきたとか、爪が割れやすくなったとか、いままで気付かなかったいろいろなことが如実に現れるようになってきたんです。どこか『まだいける』とやり過ごしてきたけれど、ちゃんと向き合わないといけないと思うようになりました。感じるままに動くだけじゃなく、脳みそを使って『考える』ことが必要だって。いまがきっと端境期。次のステージへのスタート地点に立ったのかもしれません。
でも、ね。決してネガティブではないんです。ラッキーなことに周りには素敵な先輩やその道のプロがたくさんいるから。サプリも化粧品も運動も医療もと、知りたいことはいっぱい! 術はひとつじゃないと思うので、基本、面倒臭がりでほったらかしの私ながらも、そこを深掘りするのも楽しいんじゃない? と思っています」

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過去──仕事という軸を強固にするために。

結婚する、しない。仕事を変える、続ける……選択肢は無限。20代、30代の女性たちは悩み、迷っています。

「20代は自分を確立したいと必死だったので、仕事のことばかり考えていましたね。背も高いし、洋服も写真も好きだからとモデルの世界に飛び込んだけれど、『表現力』がまったくなくて、それがコンプレックスでした。20代後半にお芝居をするようになってから、もう一度モデルの仕事に向き合った時にめちゃくちゃ楽しくなって。演じる動きの中で、表現する意味がわかったのかもしれません。
結婚は31歳の時。ふたりの子どもに恵まれました。女優の原田美枝子さんに言われたんですよね。『仕事をしたいなら、子どもを言い訳にしないでやりなさい』。子どものことで仕事を諦めるのはもったいないし、子どもにも申し訳ない、と。寂しい思いをさせていると思うことは多々あったし、いまもあるけれど、仕事と子どもを秤にかけて、『子どもがいるからできない』は重りにしないと決めました。原田さんの言葉が30代を生きる指針になりましたね。振り返ると、仕事がすべての軸になっていた気がします」

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未来──本質と個性を極められる人へ。

これから先、どう美しく歳を重ねていけるでしょうか?

「『ほうれん草をきちんと茹でられる人』が素敵、って思います。“丁寧な暮らし”みたいな、表面的なことじゃなくて、もっと先にある本質。昔の人が大切にしていた、人間らしい生活が美しい人をつくる気がしてならないんです。たとえば、地方に住んで、染め物をしている人や漆塗りをしている人に出会うと、うわあ、素敵と思う。本質を見つめて一生懸命生きている人の輝く目を見ると、荒れた手とか関係ないし、むしろ格好いいと思うんです。だからといって、真似をしましょう、じゃない。何をしたいかを研ぎ澄ませた結果、その人が選び取った暮らし、その人が選び取った生き方、つまりは、『本質』と『個性』が掛け合わされた時に、圧倒的な魅力が放たれる……。それを自分に置き換えたら何か?を考えるのが、美しさへの一歩だと思いますね。
若い頃の“野性”を年齢で得た知恵が邪魔しない人でもありたいと思います。常にアンテナを立て、いつでもフットワーク軽く動けるよう、自分を整えておきたい。そのために、年齢で失われるものを補っておきたいなあ、と」

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女優であり、母であり……パイセンに聞きたいこと。

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シャツ¥121,000、スカート¥88,000、シューズ¥160,600/以上ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン) 右耳ピアス(片耳)¥42,900、左耳ピアス(片耳)¥50,600/ともにシハラ(シハラ ラボ)

【太田莉菜より】

──30代でやっておけば良かったことはありますか?

英語の勉強。もっと早くにやっておけば良かったなとは思います。チャンスやコミュニケーションの幅が広がるので。

──活動をされる中で、揺らいだり、不安に思うことがあった場合、どのように乗り越えたり、対処をしていますか?

揺らぎは「成長」、不安は「希望」と考えるようにしています。

──いま何をしている時がいちばんワクワクしますか?

自然の中に入る時。家の近くですが、山登りやサップなど。

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【青柳文子より】

──4歳と2歳の子を育てていて、ワンオペでどこかに移住しようかと、お試し移住をしています。リモートで仕事ができるとして、住む場所を自由に選べるとしたら、どこでどういった子育てをしたいですか?

フットワークが軽くて羨ましい! 私は、いまも東京から離れた土地で暮らしていますが、息子たちが小さい頃に戻れるなら、パリとか北欧とか、海外で子育てをしたいです。

私たち世代は漠然とした憧れで海外を見ていたし、それが捨て切れない部分もあるけれど、ボーダーレスになって海外が当たり前になったいま、子どもたちには、もっと広い世界を見て、外から日本を俯瞰できるようになってほしいと思っていて。どちらにしても、子どもたちには、早く外に出てもらいたいですね。

●問い合わせ先:
ザ・ロウ・ジャパン tel:03-4400-2656
シハラ ラボ tel:03-3486-1922

*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋

photography: Saki Omi (io) styling: Mihoko Sakai makeup: MICHIRU for yin and yang (3rd) hair: MATSU KAZ (3rd) text: Chitose Matsumoto editing: Sachico Maeno

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