イマン、亡き夫デヴィッド・ボウイとの愛を回想する香水を発売。

Beauty 2021.11.25

celebnews-01-211125.jpg

元祖スーパーモデルにして、美容界の大御所として知られるイマン。2016年に夫デヴィッド・ボウイが亡くなってから約5年が経過したいま、ボウイとの愛の記憶をテーマにした、イマン初のフレグランス「ラブ・メモワール」を発売した。

 

 

現在、HSNで独占販売中の「ラブ・メモワール」は、ボウイへのトリビュートであり、ふたりがともに過ごした時間を思い出させる香りになっていると、イマンはウエブ上の動画で語っている

「『ラブ・メモワール』は、夫とともに過ごした旅からもインスパイアされています。カプリ島にフィレンツェ……、特にイタリアは私たちにとって特別な場所でした。だから旅先のエッセンスが反映される香りになるようにしました」

---fadeinpager---

また、イマンは「Allure」のインタビューに対して、香水をつくるようになった経緯を明かしている。

「フレグランスをつくるなんて、以前なら考えもしませんでした」

コロナ禍によって、世界中の人々の人生は大きく様変わりをしたと言われているが、イマンにとってもそれは同様で、ボウイ亡き後、久しく訪れていなかった別宅に滞在するため、ニューヨーク州北部に向けて出発したことが香水制作の直接的な原因になっている。

「彼が亡くなってから5年間、一度も訪れていなかった家を訪ねました。あまりにも悲しすぎるから、(訪ねたとしても)そこから逃げ出し、急いで都会に戻ってしまうと思っていたのです」

「2020年の年明けに、週末だけ滞在しようと思って北部に遊びに行くと、驚いたことに、その後に突如起こったロックダウンによって身動きが取れなくなってしまい、そのまま1年間ずっとそこに滞在することになりました」

イマンが別宅で過ごした静かで穏やかな時間は、自身を振り返るのに適していたようだ。のどかな田園風景に囲まれる中、イマンは悲しみを完全に処理しきれていないことにふと気づいたという。

「突然、すべての記憶が流れ込んできました。悲しくて逃げ出したいという衝動に駆られる自分の記憶を、見つめ直す必要があったのです」

「現在では、記憶が喜びをもたらしてくれます。さまざまなプロセスを経て、記憶を保持しながら喜びを抱くことができるようになりました。もう記憶を避けることはありません」

---fadeinpager---

自粛期間中、ボウイのお気に入りフレグランス「トムフォード グレイベチバー」を手に取り、身につけるうちに、香りへの興味が湧いてきたという。

「夫と共有した想い出や特別な瞬間に敬意を表して、一から香水を作ってみようと決意したのです。それがこのフレグランス開発の動機です。もし、この1年間に及んだ隔離生活を経験することなく、悲しみを克服してなかったら、このフレグランスを作ることはなかったでしょう」

「デヴィッドのお気に入りのベチバーに、私たちが結婚式を挙げたトスカーナのベルガモットを合わせて調香しました。これは私と彼の香りです。このフレグランスをつくり、毎日デヴィッドを思い出すことで、どういうわけか私の悲しみは癒され、乗り越えることができたのです」

ベチバーとバニラをベースに、ベルガモット、ブラックカラント、ココナッツのトップノート、ローズ、ジャスミン、オリス(アイリス)のミドルノートを重ねて、喜びの記憶のように香りが長持ちするように作られたオードパルファムは、クリーミーなバニラの香りがベチバーのウッディさを引き立てる温かみのある香りで、ユニセックス仕様。フローラルノートが明るさと華やかさを添え、香りに深みを与えている。

琥珀色の楕円形のボトルに、川の石を重ねたような槌目状のゴールドキャップを付けた特徴的なボトルデザインは、イマンが北部滞在中に敷地内で見つけた石を夢中になって積み上げたという出来事に起因するという。

「積み上げる行為自体が、バランスをとる訓練であり、孤独と静けさの訓練でもありました。私にとってはそのひとつひとつのすべてが癒される行為でした」

 

 

コロナ禍の恩恵を受けて、偶然誕生することになった「ラブ・メモワール」は、84.95ドルで発売中だ。

photography: TopFoto/AFLO, text: Eriko Kiryuin

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

清川あさみ、ベルナルドのクラフトマンシップに触れて。
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
2024年春夏バッグ&シューズ
連載-鎌倉ウィークエンダー

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories