日中、心と身体にエネルギーを与える植物の香りは?

Beauty 2022.04.05

久保直子

前回の記事に続き、気分が落ち込んだ時に助けとなる植物の香りを紹介します。今回は日中編。

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photo: iStock

日中は、なんといっても交感神経優位。心も身体もオンモードでエネルギッシュです。しかし、ずっとオンにしているとスイッチが急に切れてしまうこともあるので、お昼などにちょっとリフレッシュを。脳が切り替えをすることで、より集中力も高まります。

さらに、まだまだ感染対策が必要ないまは、抗菌、抗ウィルス、免疫力アップの効果を兼ね備えたアロマも動員してみて。脳と身体の両方をケアしながら、忙しない日中を上手に乗り越えましょう。

リフレッシュ、集中力を高めるローズマリー

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photo: iStock

以前から何度もおすすめしているローズマリーですが、同じ種の中でも「ケモタイプ」といって、栽培される土壌、気候条件などによって、成分が異なるものがいくつか存在します。ローズマリー・カンファー、ローズマリー・ヴェルヴェノン、ローズマリー・シネオールなど。その中でも免疫力アップで使いやすいのは、ローズマリー・シネオールです。

シャープな香りで、リフレッシュ効果も高く、煮詰まった日中の作業中に、アイデアがなかなか出ない、集中できないなど、そういう時の助けに適任なのが、ローズマリーなのです。

プラスαのブレンドテクニック

柑橘系と合わせるとよりパッと明るく華やかな香りに。リフレッシュとともに、活力も与えたいのならば、オレンジや、朝編で紹介しているグレープフルーツなどとブレンドしてもいいでしょう。次に紹介するタイムとの相性もよいです。

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精神を安定させ免疫力も強化するタイム・リナロール

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多くのケモタイプを持つタイムの中で、香りが優しく使いやすいのがタイム・リナロール。アルコール類のリナロールが芳香成分の60〜80%を占めており、抗菌、抗ウィルス作用、免疫強化作用などを持ち、風邪など感染症に役立ちます。またリナロールや、エステルの酢酸リナリル類といった成分を持つので、鎮静作用も高く、メンタルを強化してくれます。

プラスαのブレンドテクニック

ユーカリ4滴、タイム3滴、ペパーミント3滴をブレンドすることで、この時期の辛い花粉症の緩和に。エタノール5mlで精油を溶かし、精製水45mlで希釈すると簡単にアロマスプレーが作れますので、空気浄化やマスクスプレーとして使っても。

次回の記事では、夜に使いたい精油についてお届けします。

久保直子

ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou

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