シャネルの美を育む、カメリアの里、ゴジャックへ。

Beauty 2022.05.20

ガブリエル・シャネルが愛した白いカメリア・ジャポニカ「アルバ・プレナ」、シャネルの新しい伝説を生む赤いカメリア「ザ ツァー」。フランス南西部の自然が育むカメリアを訪ねて、ゴジャックへ。


雨が上がり、太陽の光がほのかに感じられる3月半ばのある日、フランス南西部の小さな村、ゴジャックへと向かった。そこにはカメリアの専門家ジャン・トビが運営する植物園とともに、カメリア農園と研究所が並ぶシャネルのオープンスカイ ラボラトリーがある。

chanel-gift-from-camellia-01-220523.jpg17世紀のゴジャック城の庭園はカメリアを守る植物園。扉の向こうに、2000種以上のカメリアが待つ。

カメリアはお茶の木の仲間。ティーロードを渡って17世紀にヨーロッパへと伝わったという。ナントの園芸家アンリ・ギシャールは、1864年、264種のカメリアを掲載したカタログを残した。その中の56番が、白いカメリア・ジャポニカ「アルバ・プレナ」。ガブリエル・シャネルが愛したシャネルのシンボルだ。
「ギシャールの植物園を両親が引き継いだのは1945年。97年に、ここゴジャックへ移転しました」とジャンは語る。その理由は、カメリアの故郷である東アジアの気候に似たこの大地が栽培に最適だから。
「海に近く、四季を通じて雨が降る。自然保護区も多く、野生動物、渡り鳥も来て、生物多様性が豊か」

chanel-gift-from-camellia-04-220523.jpg丘の上は、シャネルのために栽培される「アルバ・プレナ」の畑のひとつ。1900年当時と同じ姿の花を咲かせる。

chanel-gift-from-camellia-02-220523.jpgカメリアの専門家ジャン・トビ。25年前からシャネルと協働する。

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この地で、ジャン・トビは2000品種以上のカメリアと希少な園芸植物を栽培し、保護している。植物園に足を踏み入れると、左右にさまざまなカメリアが現れる。赤やピンク、一重あり、八重あり。花をつけていない木もある。開花時期の違い、消えゆく品種を守ること、虫たちの役割──植物と自然の話に耳を傾けながら急勾配を上がると、目の前に白い花をつけた木々が姿を現す。ここはシャネルのために「アルバ・プレナ」を栽培する畑。カゴを抱えて一輪一輪収穫するスタッフの姿が見える。

chanel-gift-from-camellia-67-220523.jpg植物園では1品種につき1~2株を栽培。色も花の大きさも開花時期もさまざま。カメリアは品種のバリエが多くて、変異のスピードも早いそう。

chanel-gift-from-camellia-03-220523.jpgカメリア・ジャポニカ「アルバ・プレナ」の開花は3月から4月頃。手作業で収穫。

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植物園からほど近い場所には農園がある。シャネル ゴジャック カメリア農園栽培担当マネージャーのフィリップ・グランドリは、アグロエコロジーとアグロフォレストリーに基づいた運営を行う。モットーは、怠け者の庭。「人が手を掛けなければ、自然が頑張ってくれる」と言う。70ヘクタールの農園で、カメリア栽培は40ヘクタール、残りは生物多様性のためにとっておく。今年は1ヘクタールあたり100本の木を植える予定だ。
「20年後、カメリアは6〜7mに伸び、周囲の木々は12mほどの高さになる。風を遮り、影を作り、下草が増え、小鳥や昆虫、動物たちの住処になります」

農園の規模を拡大するつもりはない。「若い世代と契約して我々が研究した最良の方法を伝え、栽培してもらいたい」と次世代への継承を視野に入れている。

chanel-gift-from-camellia-07-220523.jpgシャネル ゴジャック カメリア農園栽培担当マネージャーのフィリップ・グランドリ。未来の自然を熟考した栽培を行う。

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農場の一角に植物の分析を行うラボがある。シャネルが世界各地に持っているオープンスカイ ラボラトリーでは、マダガスカルはバニラを、アルプスは高山植物を、とそれぞれの植物に適した場所で研究を行っている。シャネル リサーチ&テクノロジー原料開発ディレクターのニコラ・フザッティは言う。

「ゴジャックはその中でも特殊な存在で、農園とラボが隣接している。植物は繊細で季節によって変化しますから、すぐ近くで分析できることはとても重要です」

chanel-gift-from-camellia-08-220523.jpgラボに隣接するゲストハウスでは、農園の模型に未来像を投影して解説してくれる。

chanel-gift-from-camellia-09-220523.jpgシャネル リサーチ&テクノロジー原料開発ディレクターのニコラ・フザッティ。パリ郊外の研究所とこのラボを行き来して研究を指導。

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たとえばカメリアの葉に含まれるエピカテキンは冬に多く、花にエネルギーが集中する春になると減少する。だからといって冬に葉を採取すれば、花に影響が出てしまう。農園とラボの距離が近いからこそ、研究と栽培が足並み揃えてともに最良の道を選ぶことができる。

「植物は環境への防御システムのために成分を作ります。だから植物の耐性を研究するのは興味深い」とニコラは言う。ゴジャックで最初に分析と栽培の研究が行われたのは、ジャポニカ「アルバ・プレナ」だった。冬に咲くこの花が、氷点下15度まで耐える力を持つことに注目したことから、保湿力を持つポリフェノール、カテキン誘導体が抽出され、イドゥラ ビューティが生まれた。最新の成果は、今春日本でもローンチした赤いパッケージのN°1 ドゥ シャネル。プロトカテク酸を多く含む赤いカメリア・ジャポニカ「ザ ツァー」が老化の第1段階に働きかけるエイジング ケアラインだ。「カメリアは老化のプログラムを持たず、時が経つほど美しく、強くなる」というジャンの言葉が、植物の持つ可能性を雄弁に物語る。

chanel-gift-from-camellia-11-220523.jpg左:花びらから成分を抽出。 右:カメリアシードはオイルに。タネの殻と木屑を合わせたものはクリームの蓋になる。パッケージもサステイナブルを意識。

chanel-gift-from-camellia-13-220523.jpg3種類の抽出法でカメリアから得られる成分たち。イドゥラ ビューティのマスクに配合される、カメリア・アルバOFA、PFA、オイルやワックスなど。

フランス南西部を訪れ、ミミザンのウールサック城で休暇を過ごし、ポーの近くで乗馬を覚えたガブリエル・シャネルは、1915年にビアリッツに初めてのクチュールハウスを開いた。「彼女はきっと、ミミザンとポーを結ぶ途中に佇むゴジャック城も訪ねたに違いない」とジャンは想いを馳せる。ここで栽培されている「アルバ・プレナ」は、彼が19世紀の園芸家から引き継いだカメリアの中にわずかに残されていた3株から丹精込めて増やしたもの。100年以上前にガブリエルが注文したのと同じ花だ。それがいま、シャネルの美容を象徴する原材料として蘇り、真っ赤なカメリアが、スキンケアの新時代の幕開けを告げる。ゴジャックを舞台に、シャネルとカメリアの物語は未来へと紡がれていく。

chanel-gift-from-camellia-12-220523.jpg高台にあるゲストハウスの窓からは農園が一望できる。

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カメリアの恵みをふんだんに宿したN° 1 ドゥ シャネルのラインナップ。

誇り高きカメリア「ザ ツァー」から抽出したレッド カメリア ペタル エキスを含んだスキンケア、フレグランスミスト、メイクアップアイテムからなる総合ライン。肌の輝きや弾力を取り戻し、心地いい香りで満たされ、生き生きとした表情を生み出す。

N°1 ドゥ シャネルの世界を体感できる期間限定ビューティ イベントを開催!

こちらで紹介したN°1 ドゥ シャネルのすべてを体感できる特別イベントが開催される。温室をイメージしたガーデンと呼ばれる会場は、赤の演出が効果的にもかかわらず、オーガニックなスペシャル体験が楽しめる。シャネルにとって特別な意味を持つカメリアという植物の魅力と出合える空間。また、N°1 ドゥ シャネル新製品の先行販売も行われる。

chanel-gift-from-camellia-15-1-220523.jpg入場して最初に広がるのはイマーシブ コリドー。壁全面を使ったデジタル インスタレーションを五感で体感して。

chanel-gift-from-camellia-15-2-220523.jpg会場中央にはビューティ バー(タッチアップスペース)があり、5月27日より先行発売されるボディ ミスト N°1 ドゥ シャネル、大容量50mLのセラム N °1 ドゥ シャネルやセラム ミスト N °1 ドゥ シャネルを含む、N°1 ドゥ シャネル全ラインナップを試せる。

N°1 ドゥ シャネルの効果的な使用方法をレクチャーするワークショップや、自分だけのレッド カメリアを制作できるペーパー フラワー ワークショップなども(不定期開催、予約不要)。パワーを秘めたレッド カメリアについてや、カメリアの故郷ゴジャックのオープンスカイ ラボラトリーでの植物研究についても学べる。予約制のワークショップは、人気イラストレーターのfoxco、モデル・コラムニストの大屋夏南を招いた企画も実施予定。

chanel-gift-from-camellia-15-3-220523.jpgN°1 ドゥ シャネル ディスカバリーでは、シャネルが取り組むCSRの展示やセラム N °1 ドゥ シャネルにフォーカスしたディスプレイも。

また、来場者全員に無料配布されるオリジナル ジュースが味わえるジュースバーも! シャネル ビューティの新挑戦そして真骨頂と出合えるチャンス、ぜひ楽しんで。

N°1 DE CHANEL GARDEN
会期:5月27日(金)~6月5日(日)
会場:東京ミッドタウン アトリウム&コートヤード
東京都港区赤坂9 -7-1
営)11:00~19:00(日~木) 11:00~21:00(金、土)
0120‒989‒951(フリーダイヤル)(11時~19時、金&土~21時)

※来場予約必須。予約はシャネル ビューティ LINE公式アカウントより。
www.chanel.com/-N1DECHANELGARDEN_pr_jp
●問い合わせ先:
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)

 

*「フィガロジャポン」2022年7月号より抜粋

photography: ©CHANEL text: Masae Takata (Paris Office)

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