セクシャルウェルネスについて、アロマの視点から考えよう。
Beauty 2022.06.07
久保直子
フェムテック論議が活発になってきています。その中でも特筆すべきは、セクシャルウェルネスに関して。これまではクローズドに語られてきたテーマでもありますが、ウェルネスの重要なファクターのひとつととらえる動きが高まっています。そのような流れを踏まえて、今回は、セクシャリティへのアプローチができる精油をいくつかご紹介しようと思います。
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そもそも精油の作用の中でよく見かける“催淫作用”とは、どんなものかご存知でしょうか。ざっくりと言えば、性的な気持ちを高める、性欲を高める作用といえばわかりやすいのではないかと思います。視点を変えてみると、性的な機能がきちんと働くように身体の機能を整える。つまり、心身ともに整っていることが、性欲を高めることにも繋がります。
女性ホルモンがきちんとバランス良く分泌されていれば、艶っぽい髪や艶っぽい肌を備えているので、それが異性の気を惹きつけることにもなり、自信にもなります。植物の力でホルモンバランスを整えたり、身体の機能を高めることは大切です。
また、セクシャリティは、精神面にも大きく関係します。身体が健康であっても、心がついていかないという時は、メンタルにもアプローチしてくれる精油が大きな味方となってくれるはずです。
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心にもアプローチし、女性力を高めてくれるような精油を挙げるならば、私はクラリセージ、イランイラン、ジャスミンの3種をセレクトします。
ホルモン様作用が高く、“ナチュラルホルモン”と呼ばれているのがクラリセージ。鎮静力も高く、リラックスにはもってこい。不眠にも効果的です。香りが華やかで、気分を高めてくれるのはイランイラン。よりフローラルで奥深い香りをお好みならジャスミン。クラリセージは、クセが強いので、イランイランとブレンドすると使いやすくなります。
次回、ひとつひとつの精油について具体的に解説したいと思います。
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久保直子
ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou