細く白いという韓国のビューティの概念に変化が？

韓国の女性たちは、引き締まった身体と日焼けした肌で、白い肌と細い身体といった自国のビューティの概念を覆そうとしている。一見すると、まるで美容解放運動のようだ。

2020年11月20日、歌手ヒョリンがインスタグラムに投稿した写真。Instagram/@xhyolynx

韓国語で “コンガンミ”は「健康美」を意味する。この新しいトレンド用語は、筋肉質で日焼けした身体のスポーティーなライフスタイルを示しており、白い肌と痩身を崇拝する韓国のメンタリティに根ざした女性の美の概念とは相反している。

市場調査会社ユーロモニターによると、この3年間でZ世代とY世代の間で健康美の人気が加速しているという。一方、国勢調査の公式データによると、ジムに通う20代の人は2020年までの4年間で2倍以上に増えている。

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筋トレに賞賛の声

筋力トレーニングとウェイトリフティング専門の女性向けジムTimberでスポーツコーチをしているク・ヒョンギョンは、「多くのクライアントの焦点が、減量から生活の質を高めることへと移っています」 とガーディアン紙のインタビューで語っている。彼女はこの3〜4年で「強くなりたい」と希望するクライアントが大幅に増えていると実感しているという。「色白で痩せた身体はフィットネスにおいては理想のボディとは言えず、人々は目標に合わせて美の基準をシフトする傾向があります」

引き締まった身体には、アジアで好まれる陶器のような肌とは対照的な小麦色に日焼けした肌が支持されている。「以前は白い肌が人気でしたが、最近は芸能人も褐色に日焼けしている人が多いので、ブロンドの肌を求める人が多くなっています」と、スポーツでボディラインを整えているユ・ウォンヒ（26歳）は言う。確かに、この新しいトレンドを生み出したポップスターのヒョリンや女優でボクサーでもあるイ・シヨンのような新しい「健康美」タイプの芸能人の容姿に、韓国の若者は憧れを抱いている。SNS上では、こうした国民的スターがジムで汗を流す写真や動画が何千もの「いいね！」を獲得している。

 

 

 

 

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효린 ʜʏᴏʟʏɴ of bridʒ

 

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新たな義務？

「健康美」へと駆り立てるのは、何よりも見せることが目的だからだ……特にSNS上で。自分の体型を美しく見せるためにベストなアングルで写真を撮る「ボディプロフィール」が、2年前から韓国で大成功を収めている。韓国の若い女性たちは、カメラの前で希望通りの写真を撮るために、数カ月前から高額なプロの写真撮影を予約しているほどである。引き締まった身体に変身した写真は、成功のシンボルなのだ。

 

 

 

 

 

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韓国では色白で痩せていることが依然として主流だが、一部の評論家は「健康美」は、古い美しさの概念を、新たに同じように息苦しい理想に置き換えただけだと主張してる。「昔はあまり食べないように気をつけてお腹が空いていた。そしていまは空腹のうえに鍛えなければならない」と、あるブロガーが書いているとガーディアン紙の記事で紹介されている。新たな義務がいままでの義務に取って代わるのだろうか？