東西の植物でホルモンバランスを整える。
Beauty 2023.03.05
更年期前後の心身の変化に自然の力をお守りにしたい。植物療法士の森田敦子によると、「植物の機能性は、一定方向ではなく双方向にバランスを取れるものが多いのが特徴です。たとえばニンジン系のアダプトゲン作用は、気分が落ちている時は活性化し、イライラは落ち着かせます。プレ更年期からは女性ホルモンを賦活するエストロゲン様作用、プロゲステロン様作用のハーブを。女性ホルモンのもとでもあるDHEA(副腎皮質ホルモン)を活性化することも重要。レイシなどのキノコ系は、疲労回復や心の安定、脳の活性化にも働きます。体力低下には免疫賦活作用の植物でサポートを」
植物療法士
フランスで植物薬理学を学び、東西の薬草に精通。フィトテラピーを生かした製品開発、監修、フィトテラピストの育成も。産前・産後や更年期、老齢期のケアまで、女性を癒やす活動に注力する。
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婦人科で処方される代表的な漢方
【 加味逍遥散 】 女性ホルモン変動による不安やイライラ、寝つきの悪さ、のぼせ、冷えなど
【 桂枝茯苓丸 】 体力がある人の女性ホルモンの変動による精神&身体症状、冷え、のぼせなど
【 桃核承気湯 】 月経時や産後のイライラ・精神不安、月経痛、月経不順、のぼせ、便秘など
【 当帰芍薬散 】 だるさ、やる気のなさ、更年期障害全般、冷え、貧血、疲労感、眩暈など
【 半夏厚朴湯 】 精神的な激しい落ち込み、喉のつかえ、動悸、眩暈、神経性胃炎など
ハーブ
【 フィトエストロゲン 】 セージ、ブラックコホシュ
【 フィトプロゲステロン 】 チェストベリー、レディスマントル、メリッサ
【 グランドマザーホルモン 】 高麗人参、エゾウコギ、アシュワガンダ、レイシ
【 免疫賦活 】 エキナセア、葛、ヨモギ
女性ホルモン調整作用のあるハーブを中心に、クコの実や高麗人参などのアダプトゲン効果も。エルボリステリア タンチュメール フォーウーマン30g ¥3,080/コスメキッチン
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エクオール
大豆イソフラボンが腸内細菌で変換されて生まれる成分で、女性ホルモン様作用がある。ただし、日本女性の約半数は腸内にエクオール産生菌を持たないため、大豆製品を摂っても変換されない。それを補うサプリメントは、研究とエビデンスを重ねる大塚製薬のエクエルが有名。
エクオール乳酸菌にシャタバリやチェストベリー、黒マカのエキス末をプラス。植物性のカプセルも安心。フェムリズム 60粒 ¥5,940/アムリターラ
コスメキッチン
tel: 03-5774-5565
アムリターラ
0120-980-092(フリーダイヤル)
*「フィガロジャポン」2023年3月号より抜粋
text: Eri Kataoka