五月病? 心身の揺らぎを感じたら、このアロマで深呼吸。

Beauty 2023.04.25

久保直子

桜が美しく咲いて散り、新しい環境、出会い、出来事に心をときめかせ……。ドキドキワクワクを感じると同時に、不慣れな環境と新しい人間関係に戸惑いを覚える人も少なくない時期。せっかく長い冬が終わり、アクティブに動き出したい時なのに、気分が冴えないのはもったいないですよね。
もしかして五月病?と思うような、不調を感じる瞬間があったり。
そんな時こそ、植物の力を少し借りてみませんか?

香りで脳にアプローチし、ハーブティーやチンキ剤などのインナーケアで、ちょっとした不眠やざわつく気持ちをケアする。薬を飲むほどではないけれど、どうやって対応していいかわからない時、気軽に取り入れられるフィトテラピーが効果的です。

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photo:iStock

森を感じながら深呼吸を。

香りの効果を最大限生かすには、まず呼吸をたくさんしたいので、森をイメージさせるアロマをセレクトしましょう。
日本ならではの香りといえば、ヒノキでしょうか。
最近では和の香りとして、クロモジなどさまざまな選択肢が出てきていますが、懐かしさと温かさを感じさせるヒノキはいちだんと安心ができ、深い呼吸をしたくなる香りのひとつだと思います。
そしてもうひとつは、針葉の繊細な香りが漂うサイプレス。どちらもヒノキ科なので、寄り添い合うはずです。

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ざわついた心と身体を鎮静。|ヒノキ

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photo:iStock

ヒノキは、スギに続いて多く植林され、日本の国土のおよそ7%に相当すると言われています。建材としても使われ、ヒノキ風呂やヒノキの家など、生活に密着したどこか“懐かしさ”のある香りを放つのが特徴ですね。芳香成分は免疫力アップや森林浴効果の作用があると言われているα-ピネン、δカジネンなどを主とし、神経強壮作用や鎮静作用が期待できます。誰もがホッと落ち着ける、癒やされる。まさにインクルーシブな存在なのではないでしょうか。憂鬱さを感じたり、ちょっと人間関係に疲れた、という時も優しく寄り添ってくれるはずです。

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呼吸器系症状にも大活躍!|サイプレス

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photo:iStock

芳香成分はα-ピネンが半分を占めるサイプレス。森林浴効果のほか、むくみを流してくれたり、δ-3-カレンやセドロールは鎮咳作用を発揮し、呼吸器症状を改善してくれる効果も持っています。いら立つ心を沈静させたり、女性ホルモンのバランスも整えてくれるという幅広い作用。1本持っていると何かと便利なので、あっという間に使い切ってしまう精油のひとつでもあります。

おすすめの使い方は2通り。夜、寝る前に部屋に焚いて拡散するか、お風呂でバスソルトと一緒に混ぜて楽しむか、好きなほうを試して。香りを感じながら大きく深呼吸をして落ち着くことが大切。ヨガやストレッチをしたり、瞑想するのもいいですし、ふうっとひと息ついて明日を迎えましょう。

次回は、飲んでケアするフィトテラピーを紹介します。

texte:NAOKO KUBO

久保直子

ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou

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