この秋、トレンドはスパイスの香り! おしゃれに纏うコツは?

Beauty 2023.09.28

澄んだ秋の空気を感じると、「新しい香り」を纏いたくなります。この秋のフレグランスの主役といえば、断然「スパイスの香り」。スパイスというと、辛口のピリッとしたテイストで、これまではフローラル系の香りのアクセントに使われたり、ビターなメンズフレグランスに用いられることが多かったはず。

今シーズンは、そんなスパイスたちが主役に躍り出るのです。ホロ苦いクローブや香り高いカルダモンが奏でる香調は、刺激的でどこかエキゾチック。「いままで体験したことがないかも……!」と、ある種の感動を覚えます。

つけこなすのが難しいかというと、そうでもなくて、ラベンダーやゼラニウムなどのハーブと組み合わせた透明感あふれるスパイス調は、初心者の方にもおすすめ。一方でベチバーやミルラと組み合わせた瞑想的で深みのあるスパイスのトーンは、香水好きな方の琴線に触れるはず。

全体的にビターなテイストが際立ち、マニッシュなジャケットなどのスタイルに似合いそう。もちろん、あえてフェミニンな着こなしに合わせるのもハッとさせられて素敵です。ジェンダーを問わずに使える、いまの時代にふさわしいスパイスの香り。さらりと纏うだけでおしゃれに決まる4品をエディターが厳選しました。

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精油で香りを紡ぐ、自然由来成分100%のオードトワレ。

ブランド初の(そして待望の!)フレグランスは、精油のみで香りを構成した、自然由来成分100%の製品です。人が本能的に愛着を感じる「木の香り」「土の温もり」など、自然の恵みにインスパイアされた5種の香りが登場し、いずれも呼吸するたびに、感覚が研ぎ澄まされていくよう。

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エッセンシャルセンツ 04 9ml ¥5,060(11/15発売)/スリー

この秋注目したいスパイス系は、04の「スピリット オブ エデン」。柑橘とともにスパイスの女王と呼ばれるカルダモンが力強く香り立ち、ゼラニウムやシナモンの甘みと心地よく溶け合います。個性的でビターな香りですが、透明感に優れているのが特長。やがてウッディなフランキンセンスと調和して、スパイスの余韻とともに前向きな気分へと誘います。

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全製品に共通して配合しているゼラニウムの精油は、熊本において無農薬で育てられたオリジナルの成分。リラックス効果のあるリナロールを、一般的なゼラニウム精油の約2倍も含んでいるそう。都会にいながらにして、自然の息吹を体感したい人に、心からおすすめしたいフレグランスシリーズです。

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クールさと温かみを両立。香りの巨匠による洗練された名作。

香りの巨匠と呼ばれる調香師、ジャン=クロード・エレナが手がけた「フレデリック マル」の新しいフレグランス。主役になるのは、苦みと甘みを帯びたスパイス、クローブです。このスパイシーな香りに、唐辛子の一種であるピメント、ムスクに似た香りのアンブレット、土の香りと甘みが調和するキャロットシードなどが複雑かつ優雅に重なり合います。

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フレデリック マル ヘブン キャン ウエイト(オードパルファム) 100ml ¥46,530(10/4発売)/ブルーベル・ジャパン

ビターなスパイスの隙間からアイリスがそっと顔をのぞかせ、時間の経過とともに温かみが増していくのが不思議。クールで知的でありながら優しさもあり、クラシックなようでいて限りなくモダン。ジェンダーを越えて使える、洗練された香りです。

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香りの旅の最終章は、スパイスと香木が奏でる詩的な世界。

「此処(ここ)ではないどこか」へと誘う、イソップのフレグランスコレクション「アザートピアス」。現実と非現実の合間を行き来するような「香りの旅」の最終章として誕生したのが「オラノン」です。閃光のように輝きを放つスパイス、大地のように深みのあるパチョリ、儀式を思わせる香木が調和した詩的な香りです。

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オラノン オードパルファム50ml ¥21,450/イソップ・ジャパン

樹脂の一種であるエレミのスパイシーで落ち着きのある香りが、ラベンダーフラワーやカモミールなどのハーブと溶け合い、力強く土のような香りのパチョリや、お香のようなミルラと調和して、静寂な世界へと導いてくれるはず。慌ただしい日常の中に、瞑想的な気分をもたらします。

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カルダモンとラベンダーが調和した「癒やし」のひととき。

「疲れたな」とふっと感じた瞬間に、思わず手が伸びるのがコンダンセ パリの「オートゥイユ温室庭園の静寂」です。オートゥイユ温室庭園は、パリ4大庭園のひとつ。1761年にルイ15世によって作られた温室が始まりという歴史ある植物園で、現在は地元民の憩いの場所となっています。

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コンダンセ  パリ オートゥイユ温室庭園の静寂 オー ド パルファン DL 30ml ¥13,200、50ml ¥22,000、100ml ¥35,700/ドルチェ・ヴィータ・エッセンツィアーリ

シュッとひと吹きすると、カシスやベルガモットの香りとともに、ラベンダーの穏やかで甘い香りが鼻先をくすぐるはず。カルダモンのスパイシーな香りと調和し、やがてモスやウッドのような森林を思わせる香りで全身を包みます。穏やかでいて高揚感もあり、まさに温室庭園で自然に触れるような気分へ。忙しい人にこそおすすめしたい、癒しの香りです。

●問い合わせ先

イソップ・ジャパン カスタマーサービス
tel:03-6271-5605
https://www.aesop.com/jp/

スリー
0120-898-003(フリーダイヤル)
https://www.threecosmetics.com/

ドルチェ・ヴィータ・エッセンツィアーリ
0120-029-035(フリーダイヤル)
https://condense-paris.jp/

ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部
0120-005-130(フリーダイヤル)
https://latelierdesparfums.jp/

text: Namiko Uno

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