おいしくヘルシー、ジビエをすすめる4つの理由とは?
Beauty 2023.10.10
桐村里紗
こんにちは、最近、ジビエにハマっている桐村里紗です。
ジビエ、つまり、野生肉。
野生で育ったワイルドな動物のお肉は、美容にも健康にも、そして里山の環境を守るためにも良いってご存知ですか?
秋から冬は、猪なども脂がのっておいしい季節。こだわりのビストロなどでは、ジビエメニューが登場しているかもしれません。
ジビエは、最近はインターネットでも簡単に手に入り、豚肉や牛肉と同じように使えてアレンジも自在です。
ジビエの美容と健康効果
美容と健康の観点からお肉を選ぶなら、断然ジビエです。
人の手で育てられた家畜のお肉と比べても、とってもヘルシーなんです。
ジビエを選択すべき4つの理由を紹介します。
1. 高タンパク質で筋肉をサポート
野生動物は、たくさん運動しているので筋肉質。
ジビエは通常、家畜として育った鶏肉や牛肉よりもタンパク質が豊富です。
タンパク質は肌の再生と修復、ホルモンの合成、免疫機能、メンタルなど心身の働きに欠かせません。
2. 低脂肪で健康的な脂肪の質
お肉といえば脂身が気になりますが、ジビエの中でも鹿肉は特に筋肉質で脂身が少ないのが特徴。
鹿肉は、牛肉と比べて脂肪分が1/5以下で、カロリーも半分以下というのがうれしいポイントです。
猪肉は、豚肉と似ています。カロリーは若干低い程度で、脂質は少なくないのですが、ジビエは、その脂肪の質が健康に良いのでむしろ積極的にとってほしいんです。
野生植物やどんぐりを食べて育つ山の動物は、「共役リノール酸」や「DHA」という不飽和脂肪酸を含んでいます。これらは細胞を若く維持するために不可欠で、肌の保湿と柔軟性に役立ち、シワや乾燥を軽減します。
共役リノール酸には、脂肪燃焼効果まであるんです。
3. 豊富なビタミンとミネラル
特に鉄分、亜鉛、ビタミンB群が含まれ、肌の健康と輝きをサポートします。
猪肉と豚肉を比べると、鉄分4倍、ビタミンB12が3倍。
鹿肉と牛肉を比べると、鉄分は2倍。しかも、ヘム鉄と呼ばれる身体に吸収されやすい鉄分の成分が豊富で、貧血や冷え性を予防する働きがあります。
昔から女性は鹿肉を食べて産後の回復のサポートをしてもらっていたように、身体の味方なんです。
4. ナチュラルで無添加の食材
抗生物質やホルモン剤を使用される家畜と違って、ジビエは野生的に育ちます。
健康的なジビエは、安心して食べられる食材として注目されています。
美容と健康の視点から、新たな食材としてジビエを取り入れてみてはいかがでしょう。
「お肉は苦手」という人も、野生的なジビエならおいしく食べられるかもしれませんよ。
次回は、私自身が日常的に食べているジビエをご紹介。
桐村里紗
医師 / tenrai株式会社 CEO
臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」や女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指し、さまざまなメディアで発信、プロダクト監修などを行なっている。また、東京大学工学系研究科道徳感情数理工学・光吉俊特任准教授による社会課題を解決する数式「四則和算」の社会実装により人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営。現在は、東京と鳥取県米子市の2拠点生活を送り、土と向き合う生活を送っている。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演するなどメディアでも活躍し、新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。
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