最新の養毛ケアを発表、フィリップ B.にインタビュー。

いまや頭皮ケアは健康な髪を育むうえで重要なものとして認知され、頭皮にオイルを使うことも珍しくなくなったけれど、フィリップ B.のヘアケアがデビューした1991年当時は、とても斬新に感じたものだ。ブランドを代表する4ステップトリートメントは、頭皮にオイルをつけてマッサージをし、ペパーミントのシャンプーでクレンズ、髪をトリートメントしたらビネガーのミストで乾かすというものだが、そこからさらに進化した「スカルプブースター」という養毛ケアのシリーズを開発。この新製品について、フィリップ自ら説明してくれた。

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毎年世界中を巡るジェットセッターだったフィリップも、コロナ禍は「強制的な休暇」となり、3年ぶりの来日。日本の印象は変わっているのだろうか？

「相変わらずアジアで最もクールで美しい国です。でも、アメリカもですが、社会の高齢化が進んでいるのを感じました。だから、きっとこの製品が必要になるはずです」

この秋発売されたスカルプブースターのシリーズには、薄毛に対してミノキシジルの2倍の効果があるとされ、副作用のない、リデンシル®という海外で話題の養毛成分がすべてに配合されている。

シャンプー前のスペシャルケア。フィリップ B. スカルプブースター 58ml ￥14,850/エスティ フィロソフィ

このオイルは頭皮につけると驚くほど熱さを感じるが......

「頭皮は顔より7年早く老化するといわれていて、鍛えることができない場所。微小循環を促すことが必要なんです。そこで、リデンシル®の成分が毛包に浸透しやすくなるオイル状のトリートメントをつくりました。血行を促進するシトラスエキスと温感成分が熱を感じる理由です」

髪をブロッキングして、分け目や生え際に数滴ずつ、頭皮全体で10～15滴をつけたら指でマッサージ。10分～20分、時間があれば30分ほど置いてもいいという。

「私は朝起きてすぐこのオイルを頭皮につけるんです。温熱の刺激で目が覚めますよ！ コーヒーを淹れてメールをチェックしたら、バスルームへ」

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髪を健やかに育てるカフェインやナイアシンも配合。フィリップ B. スカルプブースターシャンプー 180ml ￥11,000/エスティ フィロソフィ

「塗布したスカルプブースターはすすがず、頭皮にシャンプーを直接つけてお湯を少しずつ加えて地肌をマッサージするように泡立てるのがコツです」

オイルトリートメントと共通するシトラスの香りは、14種の精油によるもので、これもまた爽やかな目覚めに。

髪のためのコンディショナーは、その人の髪質に合わせたものをチョイス。フィリップ B.にはタイプ別に5種のコンディショナーが用意されている。

洗い流さない頭皮用ミスト。濡れた髪、乾いた髪、どちらにも使用可能。フィリップ B. スカルプブースターリーブインコンディショナー 125ml ￥14,850/エスティ フィロソフィ

洗髪後、タオルドライをしたら、洗い流さないコンディショナーを頭皮にスプレー。指で揉み込むように使用する。これにもリデンシル®はもちろん、カフェインやシトラスエキス、髪を補修するアミノ酸も配合されている。

「実はこのシリーズ、髪が薄くなってきたと悩んでいたパートナーのためにつくり始めたんです。ニューヨークのドクターたちにも使ってもらっていて、実際に髪が増え、1本1本が太くなり、根元から立ち上がると言ってくれました」

シリーズ3品現品にスカルプマッサージャーをセット。フィリップ B. スカルプブースターシステムセット ￥37,400/エスティ フィロソフィ

「長年、髪のために頭皮について考えてきました。いい素材を使い、効果を追求するとどうしても高価になります。でも、いいものを身につけるのは自分への投資。シリーズで使うのがいちばんですが、まずはシャンプー前のオイルトリートメントから始めてみてください」

温熱効果とシトラスの香りに包まれて、緊張した頭がほぐれるのも心地いい。2-3日に1回、3カ月もすると髪に変化が感じられることだろう。

今後も、健やかで美しい髪のためにさまざまな商品を予定しているというフィリップ。彼の髪は、来年還暦とは思えないほど豊かでつややか。日々のケアの大切さを身をもって教えてくれているようだ。