年末年始のご褒美ビューティ。【Vol.1 銀座の中心、極上アーユルヴェーダで心身と向き合い直す】

Beauty 2024.12.17

日常生活にコロナ禍前後のハイブリッドスタイルが定着し、ひときわ慌ただしく感じられた2024年。懸命に駆け抜けたその心と身体......疲れが溜まっていませんか? 癒やしを求めるみなさんに、ここぞというタイミングで扉を叩いてほしい注目の実力派サロンでの体験をエディターがレポート。今回は銀座の中心で、半日を費やしてラグジュアリーな本格アーユルヴェーダを受けられる、夢心地の最新スポットをご紹介。

頑張ってきた心身を理解しながら立て直す、ホリスティックなケアタイム

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この10月、銀座の一等地にウェルネスの複合施設がオープンしたのをご存じですか? 幹細胞を用いた最先端の臨床医療を提供するクリニックに、古来の叡智であるアーユルヴェーダを極めるサロン。さらには上質な食材で"医食同源"をテーマにした日本の発酵料理処と、よりよい人生のための身体づくりを支えるスポットを集結させた「ザ ハンドレッド ロンジェビティハウス」です。東京に出現したこの新たな美と健康の発信地で、年末に向けた心身のケアをするべく、世界でも最高レベルと謳われるアーユルヴェーダのセッションを受けに行ってきました。

アーユルヴェーダは、インドやスリランカを中心とする南アジア発祥の伝統的なセラピー。世界三大伝統医学のひとつに数えられ、その歴史は5000年にものぼるといわれているとか。ヒマラヤ山脈に面し多彩な薬草を有するネパールでも独自の発展を遂げてきたそうで、こちらの「ウェルネス サロン」にはネパールの医師資格を保有する専門家のドクター・サンジュをはじめ、現地での経験を積んだスタッフが数多く在籍しています。

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以前からアーユルヴェーダに興味津々だったものの、本格的に体験するのはこれが初めてだったエディター。まずは手渡された問診票にその日の体調を詳しく書きこんでいきます。体型や味の好みなどはすぐに答えられますが、考え方のクセやストレスを受けたときの反応、記憶力の傾向など......「即座には返答できない!」と感じたり、「言われてみれば最近少し変わってきたかも?」と思うような項目も。

たとえば「仕事の習慣と活動」というトピックについて。もともとはコツコツ取り組むタイプなので、生来の気質は「開始が遅くて怠惰、急がない、とても詳しい、ひとつずつ取り組む」に最も近いように思うのですが、エディターやライターという仕事の性質上、どうしても正反対の「気が早い、落ち着きがない、飽きやすい、同時進行が多い」という状況になってしまっていて、実際そのように動くことに慣れてきている面も......。問診に答えるだけでも、昨今の自分の状態と向き合うきっかけになることをひしひしと実感。ドクターにはその点を正直に伝えつつ、脈の測定などもおこなってもらい、いまの状態を見極めてもらいました。

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アーユルヴェーダでは、人はそれぞれヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(地)という3つの性質、すなわちドーシャを持っており、そのバランスが取れている状態が理想とされます。ドクターによればいまのエディターの状態は「風を司り乾きやすいヴァータと、地に足が着いて落ち着きがあるけれど溜めこみがちなカパが強め」とのこと。これは日々の過ごし方や年齢、ホルモンバランスによって変化するのだそう。その診断に従い、寝たり起きたり、また食事のタイミングにおすすめの時間帯や、朝晩におこなうとよい健康習慣、避けるべき行動などを教えてくれます。

いわく、身体が冷えやすく風邪を引きやすいので、塩水での鼻うがいやオイルプリング(少し前に日本でも流行りましたよね。懐かしい!)がおすすめ。冷たいものは避けるのが吉、とのこと。食生活に関してはさらに詳しく「蒸すなどして温めた野菜を食べ、サラダはランチのみにしてディナーでは控える」「ミルクはいいけどヨーグルトは夏季のみ、チーズやバターは減らす」といったアドバイスが。実は直前にリゾート地への出張を経て、心身は癒やされ満たされていたのですが胃腸の疲れを感じていたため、ドキッとしました。さらに飲み物、油、甘味料に至るまで、細かく"Dos & Don'ts"を教えてもらえ、今後の過ごし方のひとつの指針に。

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問診を経たら、いよいよアーユルヴェーダのトリートメントへ。ドクターの診断を受け、使用するオイルを決定していきます。今回使ってもらったのは、ニールグンディオイルとトリファラオイル。ニールグンディとは日本語で「ニンジンボク」と呼ばれる植物で、ヴァータとカパを鎮め、筋肉や関節の痛みにアプローチする働きを持つそう。トリファラオイルは3つのドーシャのバランスを整えてくれ、抗酸化力が高く細胞の活性化や記憶力によいのだとか。どちらもスパイス感のあるハーバルなとてもよい香りで、活力がアップしそう!

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フットバスで足を浄めてもらったら、ベッドに横たわり音叉の音色からスタート。私が受けた「コンプリート リニューアル」では、オイルを用いて全身をマッサージするアビヤンガが90分、またそのオイルを頭皮や首、肩に吸収させるシロアビヤンガが30分と、たっぷり時間をかけていきます。アーユルヴェーダの施術は筋肉のコリをほぐすというより、身体の中で重要なエネルギーを司る107つの"マルマポイント"を刺激しながらオイルを浸潤させることが主な目的。体質に合わせたハーバルオイルが、体内に溜まった毒素を押し流す手助けをしてくれるそう。大きく優しいストロークで、たまにつまむようなタッピングの動きも交えながら、いまの身体が求めるオイルをたっぷりとなじませていきます。その過程はただただ心地よく、寒さで固まり縮こまった全身が、じわじわとほぐれてゆく......。この瞬間、私の身体はさしずめお味噌汁に投入されたカラッカラの乾燥ワカメ、あるいはヨーグルトにひと晩浸したドライフルーツ、のようでした。

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120分もの施術時間は極楽なため、思ったよりもあっという間。これでハーブオイルの助けを借り、秋冬シーズンに溜めこんだ毒素をデトックスできるはずです。でも、これだけで終わらないのがこのサロンのすごいところ! なんと別室に本格的なスチームサウナが設けてあり、施術のあとはここで全身を温めながら、オイルをさらに浸透させていくのです。浴びるスチームには、宮崎県高千穂産のヨモギを使用。もうなんだかそれを聞くだけで、清らかかつ浄化される気分になれますよね。ちなみにシャワーやスキンケアのアメニティはスリーの製品で統一されており、ナチュラルな精油の香りがとことん癒やしてくれました。

施術を担当してくれたセラピストさんによると、私の身体は下半身のほうがヴァータの性質が強く、上半身に比べて大量のオイルが必要だったとのこと。たしかに最近、お風呂上がりにボディケアをしても脚のすねだけ乾燥する......! ドクターのアドバイスと合わせ、プロの目から見た身体へのフィードバックに、目から鱗でした。

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その日はずっとぽかぽか心地よく過ごし、ぐっすり眠りについたのですが、驚いたのは翌朝になっても手足がまだ温かいままだったこと! 私はかなりの冷え性で、特に足先がいつも冷えやすいため、たっぷりと入れこんでもらったハーバルオイルの力はもちろん、自分の身体に本当に合うものを選ぶことの重要性を実感しました。ちなみにオプションでヒト臍帯血に由来する幹細胞セクレトームエキスをプラスしてもらえるそう。新旧の"医学"を駆使したバージョンアップの選択肢にも心躍ります。

カウンセリングからアフターケアまで3時間45分と、時間を贅沢に使ってじっくりゆったりと受ける、極上のトリートメント。「施術に半日かかる」と聞けば少し尻込みしてしまうかもしれないけれど、ここ銀座の一等地で、ネパールの一流リトリート施設を訪れるのと同様──もしくはそれ以上のクオリティの施術が受けられるとあれば、かなり効率よい! と個人的には感動しました。年末年始の時間が取れるタイミングで、ぜひ銀座への半日ビューティトリップを堪能してみてはいかが?

THE HUNDRED WELLNESS SALON
東京都中央区銀座4-4-2 銀座松屋通り安田ビル8F
03-6264-4785
●コンプリート リニューアル 225分 ¥44,000
https://www.thehundred-wellness.jp

text: Misaki Yamashita

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