来日したアンジェルが語った「スプランディド」な世界とは？

Beauty 2025.04.17

いきいきと、あふれるほどの幸福感が閉じ込められたシャネルのフレグランス、チャンスにシリーズ5つ目となる新作、チャンスオースプランディドが加わる。この香りのアンバサダーに就任したのは、シンガーソングライターのアンジェル。来日した彼女が魅せる「スプランディド」な世界とは？

アンジェル　Angèle
ベルギー出身の29歳。フランス語圏の音楽シーンにおける人気ポップスターとして、これまで2作のアルバムをリリースし、世界各国でコンサートを開催。歌手のデュアリパ、ラッパーのDamsoなど、現代の音楽シーンを代表する名だたるアーティストたちともコラボレーションしてきた。2024年パリオリンピックの閉会式では、Phoenixとのパフォーマンスを披露。2020年よりシャネルのビューティ＆ファッションアンバサダーに就任。©CHANEL

―チャンスオースプランディドのアンバサダー就任への意気込みを教えてください。

アンバサダーに就任して、さまざまな土地に旅をして、どこにいても写真を撮っていただき、自分が掲載されているのを見るたびとても感謝しています。非常にラッキーだと感じますし、この美しいキャンペーン全体に関わることができたのもうれしいです。責任感も抱いていますが、シャネルと私の物語がこれからどうなるのか楽しみです。

―香りとの親和性はどんなところに感じていますか？

香り自体にも、そしてキャンペーン全体のダイナミクスにも親近感を感じます。ビデオで演じた登場人物は、まるで私自身と混ざり合ったよう。チャンスを掴もうとして、ボトルをキャッチしようと試みているところとか......。このイメージを作り上げるためにチーム全員が力を合わせたからこそ、素晴らしいものが実現したと思っています。ビデオを手がけたジャン=ピエールジュネ監督、そしてもちろん、美しくて素晴らしい香りのおかげです！

フィルムが映しだすのは、遊園地のミラーハウスに足を踏み入れたアンジェル。万華鏡のように展開する光や幻は、まさに人生を象徴しているかのよう。

―キャンペーンフィルムのために書き下ろした新曲「A Little More」は、チャンスオースプランディドのどんな面がインスピレーションとなりましたか？

この曲を作った時はニューヨークにいたから、歌詞が英語になったのかなと思います。フランス語も少し入れつつ。チャンスの香りを曲のテーマにするということは、多くのアイデアがわく経験でした。そしてフレグランスにはノスタルジーもある。それらを考えながら進めて、作曲自体は1日で行いました。その結果、すごくワクワクするような曲ができたんです。

アンジェルが書き下ろした新曲「A Little More」とともに、ジャン=ピエール・ジュネが監督したキャンペーンフィルムの世界観を楽しんで。© CHANEL

―香りを纏うことは、アンジェルさんのパフォーマンスや音楽にも影響をもたらしますか？

そうですね、香りと音楽には多くの共通点があります。目に見えないものでありながら、記憶や感情とリンクするという点で。どちらも直感的で本能的なものですよね。一方、理論が重要であるという側面もあります。今回、香り作りと音楽作りには似ている部分が多くあることに気付きました。どちらにも本能的に伝えたいという想いがあり、作品の背景には物語がある。そして伝えるには高い技術や知識も必要になります。さらにフレグランスにも音楽にもレイヤーがあり、コードが存在します。技術と直感、そして感情が融合するという面で、美しいものだと感じています。

香りと音楽の関係について語るアンジェル。© CHANEL

チャンスオースプランディドを手がけたシャネル専属調香師、オリヴィエ・ポルジュと。© CHANEL

―フレグランスに名付けられた「スプランディド」とは「極めて素晴らしい」という意味ですが、世界中を駆け巡り、活躍されているアンジェルさんが「スプランディド」を感じるのはどんな瞬間ですか？

東京にいる、まさにいま！ですが、ステージに立つ時にはいつも素晴らしい気分になります。自分の音楽を聴いてくれる人たちの前で演奏できると思うと......！ステージで演奏できることは、とても幸せなことなんです。なぜならとても親密で心のこもった何かを共有できる方法だから。まるで家で音楽を演奏しているかのようなのに、それを皆と一緒に歌える空間。それが私にとってスプランディドな瞬間だと感じています。この先、東京でも演奏するのが待ち遠しいです！