日常にウェルビーイングの喜びを届けるものづくり。リチュアルズが大切にする本質的な価値とは?
Beauty 2025.11.05
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ボディ・バス・ホームケアを中心としたライフスタイル・ウェルビーイングブランド、リチュアルズがアムステルダムで創業25周年を迎えた。18年間ブランドの中心で活躍し、現在はイノベーション部門のディレクターとして理念を体現しながら数々のコレクションを生み出すのが、ロット・ヴァン・ライだ。ブランドの現在を象徴する「アムステルダム コレクション」や、リチュアルズでの働き方、自身の生き方について、アムステルダムの本社で話を聞いた。
リチュアルズ イノベーションズ ディレクター
2007年リチュアルズ入社。ブランドを代表する「アムステルダム コレクション」のほか、中国の静の思想からインスピレーションを得た「リチュアル オブ ジン」や、Z世代をターゲットにデザインされた最新の「ドリーム コレクション」など、セルフケアにラグジュアリーと没入感をもたらす製品を提案。23年からイノベーションズ シニアディレクターとしてチームを率いている。
――ブランドイメージの中核となる「アムステルダム コレクション」についてお聞かせください。アムステルダム国立美術館とパートナーシップを組んで、実現させるまでの道のりはどんなものでしたか?
ロット:きっかけは、アムステルダムの旗艦店「ハウス・オブ・リチュアルズ」を2020年にオープンするに際して、特別なコレクションを作りたい、ということでした。開発自体は2018〜19年には始まっていましたが、ちょうど、国立美術館でアジアの絵画や花瓶、装飾品を集めた大きな展覧会を見て、その中の大きく美しい花瓶から、オランダとアジアを融合するアイデアが生まれたんです。白い地に、青で花や鳥が一面に描かれていて、どう見てもアジアのものなのですが、それが実はオランダのデルフト焼だったのです。いかに、デルフト焼のモチーフがアジアから影響を受けているかを示しているものでした。
――そこから具体的には?
ロット:まずムードボードを作り、「アジアとオランダを組み合わせたら?」を考えました。デルフト焼やアジアの絵柄も取り入れ、中国の明時代や、日本の伊万里焼も含む、広く東アジアの陶器からインスピレーションを得ています。白を基調に、花鳥をモチーフとした絵画の一部をあしらったデザインがその特徴です。その後、このラインにどの製品を入れるか、香りはどうするかを決めていきました。文化が交わることで美が生まれるんです。
――香りにも、東洋の柚子を使っていますね。
ロット:はい、香りのオリエンタルな要素として柚子を使い、それにオランダを象徴するチューリップを組み合わせました。チューリップはオランダの国花で、私も大好きです。農家を訪れたこともありますが、数え切れないほど多様な種類があり、まるで魔法のようです。この国花と柚子を合わせた香りは、繊細でフレッシュ、少し意外性もあり、強すぎず、アジア市場にも合うと思います。
――全てに「東洋と西洋の融合」が表現されているんですね。
ロット: 17世紀にオランダ人は、船に乗って日本まで行き、帰路、アジアから最も美しい磁器を積んだ船がアムステルダムに寄港し、そこからヨーロッパ中へと広がっていきました。アムステルダムという街自体が、まさに東と西が出合ったハブ(中継地点)なんです。このコレクションにはそうした歴史が深く関係していて、それを私たちはとても誇りに思っています。限定版としてスタートしたのですが、ヨーロッパの多くの顧客に請われて、定番コレクションになりました。国立美術館のミュージアムショップでも販売しています。
――このコレクションを通してどんな感覚や感情を届けたいですか?
ロット:どんなラインでも「完璧なストーリー」を持つことを大切にしていますが、このコレクションではそれが実現できました。そのうえで、革新的なテクスチャーや完璧な香りといった感覚的な体験を盛り込みました。パッケージもサステイナブルに改良し、フォーミング シャワー ジェルの容器には99%リサイクルアルミニウムを使用しています。すべては、お客様にラグジュアリーな体験を届けるためです。誰にでも開かれたブランドとして、すべての人が自分に合う何かを見つけられるように作っています。
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――製品作りのインスピレーションはどこから得ていますか?
ロット:日常的にインターネットでリサーチし、TikTokやInstagram、WGSNなどトレンド予測データ、他ブランドの動向もチェックします。見本市やオランダ国内の買い物もしますが、食品業界など異分野のアイデアも参考にしています。大事なのは「目を養う」ことと、見たものを結びつける感覚です。プロダクトマネージャーは常にアンテナを張っていて、休日も旅行中もひらめきを逃しません。得たインスピレーションを実際に形にするのが私たちの腕の見せ所。才能ある仲間や信頼できるパートナーと共に、素晴らしい環境で美しい商品を作り出せていることは、本当に恵まれていると思います。
――ロットさんはリチュアルズに18年勤務されていますが、その間の進化と不変の価値は何でしょうか?
ロット:リチュアルズは「まず試してみる」姿勢が強く、失敗しても、そこから学び、立ち上がって修正すればいいという"学びのプロセス"が、会社の文化そのものだと思います。変わったことは、消費者が情報に敏感になり、本物の品質を求めるようになったことでしょう。環境配慮も重要なテーマで、法律や技術が日々変わる中、私たちは学び続け、新しい挑戦を楽しんでいます。そのためには、学ぶ意欲と、新しい可能性に飛び込む勇気が欠かせません。少しずつですが、確実に前に進んでいると感じています。
――これからのリチュアルズは、どう進化していきますか。また、世の中をどう変えていきたいですか。
ロット:私が目指すのは、サステイナブルでポジティブな影響を与える商品ラインナップを築くこと。そして、毎年のイノベーションでお客様に戻ってきてもらえる存在であり続けることです。世界には不安や悲しい出来事が多くありますが、私たちは日常の中で小さな幸せを感じられる瞬間を届けたいと願っています。その喜びこそが、ブランドの存在意義だと思います。同時に、サステイナブルな取り組みも加速させます。パッケージ素材の削減や新たな形の模索など、環境負荷を減らす努力を続けていきたいですね。
――ロットさんご自身の"リチュアル"について教えてください。普段の一日の流れは?
ロット:朝はコーヒーを飲み、ジムで運動してエネルギーを発散します。自転車での出勤途中には家族や同僚と電話で話し、日中はミーティングやイベントで忙しく過ごしています。夜はベッドで数独を解くのが習慣です。週末は家族や友人と過ごします。仕事には真剣に取り組みますが、楽しむ時間も大切にしています。完璧でなくてもベストを尽くすことが大事だと思っています。
――普段リチュアルズの製品でよく使うものは?
ロット:朝は、バスルームでキャンドルを灯すのが好きです。「リチュアル オブ ナマステ」のクレンジング バームで顔を洗った後、フォーミング シャワー ジェルを使います。特に「アムステルダム コレクション」や爽やかな「リチュアル オブ ハマム」の香りが好きです。ボディ スクラブやヘアマスク、そしてスカルプ スクラブ & シャンプーも取り入れて、入浴後は必ずボディ クリームで保湿しています。常にいろんな製品をテストしています。
text: Izumi Fily-Oshima






