大人ニキビの原因は大気汚染?

Beauty 2018.10.25

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800名の皮膚科医が参加した新たな研究調査によると、大気汚染によってニキビは悪化するということが明らかになった。photo : imaxtree

800名の皮膚科医によって実施された新たな研究調査によって、大気汚染と大人のニキビに因果関係があることが証明された。都会に住む人には特に気になるニュースだ。

皮膚科は常に混雑している。その患者の多くは大人のニキビに悩む女性たちだ。大人のニキビの原因は、ホルモンのサイクル、遺伝的要因、ストレス、食生活、そして大気汚染など複雑である。大都市で深刻な問題となっているPM2.5(微小粒子状物質)による大気汚染は、肌に付着すると目には見えないものの深刻な影響がある。スキンケアブランド、ラ ロッシュ ポゼが今回、大気汚染による肌への影響に関する研究結果を新たに発表した。

2012年から14年までの2年間、中国の北京で6万人を対象とした肌診が実施された。訪問者数のマッピングと空気中の汚染物質濃度の検査が並行して行われた。その結果、二酸化窒素の割合とPM2.5のレベルが高くなればなるほど、ニキビの相談件数が増加することが明らかとなった。

大気汚染のレベルとニキビのリスクは比例する

ラ ロッシュ ポゼ インターナショナルのデピュティ・サイエンス・ディレクター、ドミニク・モワイヤル氏は次のように説明する。「今回の新たな研究で、大気汚染のレベルが悪化するとニキビに悩む人が増加することが明らかとなりました。さらにロレアルリサーチセンターが以前行って研究でも、大気汚染は皮脂の過剰分泌を促すこともわかっています。実際、大気汚染物質が肌に付着すると、皮脂の中に存在するスクアレンという成分に直接影響を及ぼし、肌を酸化させ、ニキビやニキビの原因となるコメド(角栓)を引き起こします。

また、乾燥肌でも大気汚染の影響を受けることがあります。その場合、ニキビだけではなく、アトピーやそのほかの肌トラブルを引き起こす可能性があります」

大気汚染が避けられない状況下でニキビを悪化させないためにはどういった肌のお手入れをすべきかどうかを同氏に尋ねた。「毎日のスキンケアを正しく行うことが大切です。化粧をしっかり落として、肌に優しい化粧品で朝晩、肌を清潔に保つように心がけましょう。そして週1回程度、ゴマージュで優しく古くなった角質を取り除きましょう」

太陽と大気汚染が同時に引き起こす悪影響

夏はさらに大人のニキビを悪化させる大敵が猛威を振るう−−それは太陽だ。「日焼けすると肌の角質が厚くなります。肌は刺激を受けると角質を厚くすることでダメージを防ごうとするのです。日焼けすれば、一見ニキビが消えたように見えますが、1カ月後には日焼けによる悪影響が目に見えるようになり、肌の黒ずみが一層目立つようになります」とモワイヤル氏は述べた。夏は大気汚染に加えて太陽が降り注ぐことから、肌トラブルが進行しやすい。同氏によると、PM2.5とUVA(しみ、シワ、たるみの原因となる紫外線A波)が肌の酸化を引き起こし、一層ニキビを引き起こすという。

街に出かけるときは日焼け止めと抗酸化クリームを忘れずに

たとえば、ニューヨークで夏の休暇を過ごす予定だとしたら、どんなふうに対策したらいいだろう。「SPF 30または50の日焼け止めを欠かさないようにしましょう。日焼け止めを選ぶ際は、ノンコメドジェニックテスト済みで抗酸化成分を含み、軽くて滑らかなテクスチャーのものを選ぶとよいでしょう」とモワイヤル氏はアドバイスする。「また夜は洗顔を行い、肌を清潔に保つことも重要です。特に日中日焼け止めを使用する場合にはしっかり行いましょう。ちなみにその際、アルコールの含有量が5%を超えるスキンケア製品は刺激になるため、避けましょう」と同氏は結論づける。肌を美しく保つためのヒントをぜひ参考にしてみて。

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texte : Laurène Saby (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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