アンチエイジングに効果的な食品、いくつ知ってる?
Beauty 2018.10.24
山口華恵
ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸がバランスよく含まれた健康的な食事をしていれば、あなたの食卓は抗酸化作用とアンチエイジング効果で溢れているはず。photo : Getty Images
ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸などを含む、健康的でバランスのとれた食事は、抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果に優れているといえるだろう。「食事こそあなた自身の薬である」とかつて医学の父であるヒポクラテスは言った。私たちは毎日の食事から、良薬となるような栄養を少しずつ摂取しているのだ。とりわけ健康の基礎となるエネルギー、体重、気分、免疫力、健康的な皮膚の質は、食事の影響が大きい。シワや見た目に関しては遺伝の影響が強いが、環境や生活習慣も老化に直接的に影響する。ありがたいことに、バランスのとれた健康的な食事はアンチエイジングの第一歩となる。
若さの秘訣、抗酸化物質
私たちにとって抗酸化物質を含む栄養素は重要だ。抗酸化物質は、細胞を老化させる体内物質であるフリーラジカル(活性酸素)を抑える働きがある。
ビタミン
ナッツ類(クルミ、ヘーゼルナッツ、アーモンド)、植物油(ヒマワリ油、胡桃油、菜種油、ヘーゼルナッツオイル、グレープシードオイル)、全粒穀物、青魚、ヒマワリの種などにはビタミンEが豊富に含まれており、肌のアンチエイジングに非常によい。ビタミンAも肌の弾力性を保つのに大変よいので、卵や乳製品などでできるだけ取り入れたい。またビタミンAは、カボチャやパースニップ(白人参)、ルタバガ、ニンジンなどの野菜にも多く含まれ、それらはβカロチンに富み、抗酸化作用も高い。ビタミンB5とビタミンB8も抗酸化作用が非常に高く、肌の水分を保ってくれる。ビタミンB5は主に、肉、卵黄、キノコ、硬めの野菜(レンズ豆、白インゲン、赤インゲン、スプリットエンドウ)、全粒粉、また野菜や果物に含まれる。ビタミンB8は鶏肉、野菜、果物に含まれる。ビタミンCに関しては、身体の疲労回復に役立ち、風邪をひきにくくし、健康な細胞を作ってくれる。ビタミンCは、柑橘類(ミカン、レモン、オレンジ)やキウイ、アセロラ、ナシなどに多く含まれる。
ミネラル
ミネラルは、臓器の働きをよくするのに欠かせない。また、ミネラルは細胞や組織の構造に関与し、細胞や組織に悪影響を与える酸化ストレスを攻撃する働きがある。ミネラルの中の必須微量元素のひとつであるセレンは、ニンニク、タマネギ、キャベツ、魚、豆類、卵に多く含まれる。また銅は、キノコ、魚介類、小麦、オート麦、大豆、コショウに含まれる。亜鉛は、魚介類や赤身肉、卵に含まれる。そしてマンガンは、ナッツ、全粒小麦、パイナップル、米に含まれる。
細胞に必要な必須脂肪酸
「身体によい脂肪」といわれるオメガ3必須脂肪酸とオメガ6必須脂肪酸は、体内で作り出せないので外から補わなければいけない。オメガ3とオメガ6は、脳や神経細胞の働きをよくすることに加え、肌の水分を保ち、細胞を活性化する。オメガ3は魚油(サバ、マグロ、鮭、イワシ、ニシン)に含まれ、植物由来の油(ウォールナッツオイル、ヘーゼルナッツオイル、菜種油、亜麻仁油)にも含まれる。オメガ6は、ピーナッツ油、カメリナ油、グレープシードオイルなどに含まれる。オメガ3とオメガ6は、それぞれ逆の作用(拮抗作用)を持つ。そのため、それらのよい効果を取り入れるためには、バランスよく摂取することが必要だ。2種類のオイルをキッチンに置いておき、うまく組み合わせるのがよいだろう。なかでもウォールナッツオイルは、最もバランスに富んだ油だ。
食卓に取り入れたい、アンチエイジングに効果的な食品たち
texte : Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi
山口華恵
翻訳、ライター