スポーツするのにいちばんいい時間帯とは?

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身体の機能を保つために適度な運動は必要だが、いつするべきなのだろう? ふたりのスポーツ医師と時間生物学者に聞いた。

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運動と時間帯の関係とは。photo:iStock

朝のコーヒーを飲む前の早朝ジョギングか、仕事後の夕方ランか――スポーツをするのに適した時間帯というものはあるのだろうか? 今年2月、『ザ・ジャーナル・オブ・フィジオロジー』誌に発表されたアメリカでの研究によると、スポーツは朝か昼食後しばらく経ってからにするのがいいようだ。3人の専門家に質問した。

身体は午後に運動するようにプログラムされている。

理論的には、スポーツをするのに最適な時間帯は午後、と専門家たちは口を揃える。この時間帯に身体を動かすのが、生物学上のリズムには合っているという。フランス国立保健医学研究機構、カーン・ノルマンディ大学ユニテ・コメット・ディレクターの時間生物学者ダミアン・ダヴェンヌ教授によると、「人間はもともと午前は思考、午後は身体活動、夜は休息するようにプログラムされている」という。

15時から19時の間は、「体温も気温も1日で最も高く、日差しが最も明るく、昼食摂取後で血糖値も安定しています。さらに、調整力、瞬発力、心肺の働きも活発な時間帯」と、パリ・ドルオ診療所のスポーツ医ジャン=クリストフ・ミニオは補足する。とはいえ「消化不良を起こさないために、運動するのは食後2時間経ってからにしたほうがいいでしょう」と、クレルモンフェラン大学病院スポーツ医学科長マルティーヌ・デュクロは付け足す。

また、午後の中盤から後半に身体を鍛えれば、体温を下げ、運動によって分泌された目覚めのホルモンであるコルチゾールとアドレナリンの血中濃度を低下させる時間も十分ある。「夜、早く眠りに就けるようになり、結果的に睡眠の質を向上させます」と、時間生物学者のダヴェンヌは言う。

自分に合ったリズムを見つける。

そんなわけで午後はスポーツに適しているが、現実はそう簡単ではない。ゆえに、多くの人は自分の1日のスケジュールの中で都合のいい時間を選んで運動をする。最も大切なのは、自分自身の身体のリズムを知り、それを尊重すること。運動のタイミングを身体のリズムに合わせることだ。朝方の人、つまり早寝・早起きの人なら、当然夜遅くに汗を流すのは避けたほうがいい。人によっては眠れなくなってしまう場合があるからだ。「夜型の人の場合、体内時計にリズムを合わせるためには、17時から20時の間に身体を動かすといいでしょう」と、ダヴェンヌ教授はアドバイスする。

心拍数を上げるのに最適な時間帯。

それでも運動の種類によっては、時間を選んだほうがいいものがある。朝や夜はヨガ、ジム、ウォーキングなど、軽い運動をするのがいい。午後は、クロスフィット、ズンバ、インドアバイクをはじめとした強度の高い運動や、バドミントンなどの対人競技が適している。「こうした運動をすると、呼吸が速くなり、心拍数も上昇します」とスポーツ医のデュクロは解説する。

ただし、時間帯のことであれこれ悩む必要はない。デュクロはこう締めくくる。「いちばん大切なことは、定期的にスポーツをすることです。何もしないより、10分でもスポーツをしたほうがいいのです」

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texte : Mélodie Castan (madame.lefigaro.fr)

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