ZARA × Jo Loves ジョー・マローン女史に聞く、いまこそ香りが大切な理由。

Beauty 2020.05.27

おしゃれセレブからも支持を集め、トレンドを発信し続けるZARAと、世界中で愛されるフレグランスを手がけてきたJo Loves(ジョー ラブズ)のジョー・マローンCBEがコラボレーション! 8種類の香りで構成されるコレクション「ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョー ラブズ」が誕生した。

ZARAのファッションコレクションが、香りに与えたインスピレーションとは? ロンドン在住のジョー・マローンCBEに、今回のコレクションに込めた想いを聞きました。

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ジョー・マローン CBE Jo Malone CBE

セラピストとして、自宅の一角でスタートしたフェイシャルサロンで顧客向けに調合していた香りが話題となり、1994年、フレグランスブランド「ジョー マローン ロンドン」を立ち上げる。エスティ ローダー社の傘下に加わった99年から2006年までクリエイティブディレクターを務め、退任。11年に新ブランド「ジョー ラブズ」をローンチし、現在にいたるまで、創造性や革新に満ちたフレグランスを創り続けている。美容業界への貢献が認められ、08年に大英帝国勲章MBE、18年にはCBEを受賞。起業家としての顔にも注目が集まる。

―― 今回のコレクション、どのようなところから香りづくりに取り組んだのですか?

コラボレーションが決まってから、まずイギリス中のZARAの店舗に足を運び、お客さまについて研究しました。そして自分のクローゼットの中からお気に入りの服を選び、それぞれの服を着ている女性像を想像したのです。手刺繍を施した赤いキモノローブ、キャメルのカシミアのタートルネック、ヴィンテージのレザージャケット、グレーのスパンコールのティードレス、黒のラップブラウス……。それらを纏う女性を考え、彼女たちのパーソナリティ、声、ルックスなど細かいところまで想像しながら、香りを通してファッションを伝える方法を考えました。

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―― これまでも、ファッションと香りの関係性を形にしたことはありましたか?

もともとファッションはすごく好きでしたが、ZARAと組むまではフレグランスを結びつけて考えてはいませんでした。今回のコラボレーションで “香りづくりの芸術性”と“ファッション”というふたつの世界のそれぞれ最もよい部分を融合させることができたと思っています。こういうクリエイティブなコラボレーションは、そのモノに新たな側面を加えます。そして、そこで見えてきた新たな側面こそが、ビジネスや業界を変え、世界を変えていけるのです。今回のコラボレーションはとても有意義で、人生を豊かにしてくれる経験でした。

―― 8種類の香りの中で、個人的なお気に入りは?

「ウォーターリリー ティー ドレス」がいちばん気に入っています。私が香水に心から望むものが全部入っていると言っても過言ではありません。それから「フルール ド オランジェ」は私にとってのラブストーリーのような香りで、毎日つけているのは「ベチバー パンプルムース」。夜、寝る前にシーツにも噴きかけています。

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ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョー ラブズ 上段左から、ベチバー パンプルムース、エボニー ウッド、ウォーターリリー ティー ドレス、アマルフィ サンレイ、下段左から、チュベローズ ノワール、フルール ド オランジェ、フルール ド パチョリ、ボヘミアン ブルーベルズ 90ml ¥4,990、40ml ¥2,990、10ml(ロールオン) ¥1,190/以上ザラ・ジャパン

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―― 香りの纏い方や、楽しみ方のコツがあれば教えてください。

香水は最高のアクセサリー。身体に纏うアートだと思ってください。ファッションに合わせて、「エボニー ウッド」はカシミアの服に、白いシャツの日は「ベチバー パンプルムース」、フラワープリントのドレスの日は「ウォーターリリー ティー ドレス」を……といった選び方もできます。色を混ぜるように2種類のフレグランスをミックスして、自分だけの香りを楽しむという方法もおすすめです。

―― サステイナブルな素材を使用したボトルやパッケージデザインも特徴ですね。

私はデザインに関わってはいませんが、パッケージは私の性格や特徴をとてもよく捉えています。アートディレクターのエズラ・ペトロニオと彼の素晴らしいチームが、この美しい香りに美しい衣装を着せてくれました。ここ数年、多くのブランドが地球のことを考え始めていますが、それは地球人として、ひとりひとりに責任があること。ジョー ラブズでも昨年、海洋プラスチックをリサイクルしたリボンを作りましたが、いまは技術も進歩しているので、普通のリボンと変わらないクオリティでした。

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フレグランスの包装にはプラスチックやセロファンを使用せず、ガラス瓶や外箱にサステイナブルな素材を採用。

―― 新型コロナウイルスの影響で世界が一変しましたが、これから先、香りや美容は人々にとってどのような役割を果たすと思いますか?

このロックダウンの間、何がいちばん大切なのか?と自分に問うための優雅な時間を与えられたと思います。こういうタイミングに、香りというものはマジカルな時間を与えてくれるものです。香りを嗅ぐことで楽しかった時間を思い出すことができ、その時間が再び来るという希望を持てるからです。私は自分を、香りで思い出を蘇らせるためのゲートキーパーだと思っていて、それを素晴らしい特権だと感じています。ジョー ラブズでは、「#PartofMe」というキャンペーンを行っています。これは、愛する人に香りを贈り、「あなたのことを考えています」と伝える企画です。私たちはいま友情の豊かさを見失ってしまっていますが、香りを嗅ぐことで、忘れていた思い出――笑いや祝福に満ちた、幸せで大切な瞬間が解き放たれることがあります。香りには、愛する場所、人々、そして物事を蘇らせる力があるのです。このコロナ禍が過ぎ去った時には、グラスに注がれたワイン、おいしいパスタ、おしゃれな靴、映画を観に出かけたり、キャンドルを灯したり、そして香りを纏うといった人生の楽しみを取り戻し、思いのままに堪能できることでしょう。その日を、早く皆さんと一緒に祝えることを楽しみにしています。

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空間にも豊かな香りを。キャンドル 各200g ¥3,590/ザラ・ジャパン

●問い合わせ先:
ザラ・ジャパン カスタマーサービス
contact.jp@zara.com
www.zara.com/jp

※記事内に記載の商品価格は、標準税率10%を含んでいます。

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