こんにちは、編集KIMです。
数年前、上海で行われた「ミス ディオール展」を訪れ、心の底から感動しました。その時は、ミス ディオールの香り、というお題をディオール側が現代アートの女性クリエイターたちに投げかけ作品を創ってもらい、それをムッシュ ディオールの人生と交差させて紹介するという展覧会でした。アート熱に湧く中国、中でもエッジの利いた上海の街で、ハリウッド女優ナタリー・ポートマンも訪中し、ものすごい盛り上がりを見せたのです。
その時に展示された作品の一部と、ミス ディオールの世界観を堪能できるエキシビションが東京にもやってきました。
ピンク色の看板が目印! 青山のバツアートギャラリーです。
メイン館には、ディオールの花のドレスと、ニュールックと呼ばれるバージャケットとスカートのXのシルエットを描くスタイル、そしてムッシュ ディオールと、ミス ディオールのフレグランスに関するビジュアルがちりばめられています。パリのモンテーニュ通りにあるディオールのブティックのファサードを再現していたり、ディオールというメゾンの奥行を歴史とともに味わえます。
ディオールというメゾンは、花と密接な関係があります。花をそのまま纏うかのようなオートクチュールのドレスはメゾンの宝です!
きゅっとウエストを絞ったバージャケットとフレアスカートのニュールック。1947年のオートクチュール。
日本とディオールの関係を表すような写真で構成されたコーナー。美智子さまがお召しになったことも日本とディオールの歴史に残るエピソードですよね。
「花々は女性の次に最も神聖な創造物である」
「女性たちは私が女性たちをただ美しくするのではなく、より幸せにしたいと願っていることを本能的に理解してくれました」
これらはムッシュ ディオールの言葉です。会場にも掲げられていますが、偉大なるクリエイターの言葉って本当に心に染みます。他にもたくさん記されているので、ぜひ会場で堪能してください。
なぜか、この愛らしいイラストに心ひかれました。花畑にいるのは、もちろんムッシュ ディオールです。
メイン館のすぐ隣の棟にはキャロル・ベンザケンの「アルボレサンス」というオブジェが置かれていたり、地下の展示スペースには塩保朋子作「スパイラル・ローズ」というとても繊細な白いタペストリーが飾られています。これらの作品は、私が以前上海で観た作品たちです。
「アルボレサンス」。奥のケース内のミス ディオールのボトルのオブジェから、香りが立ちのぼるような様子を、鹿の角がニョキっと生えるようなフォルムで表現。手前の立方体には心象風景のようなイメージが。
「スパイラル・ローズ」。自然界にある有機的な循環を、何層にも紙を重ねて描いたバラ。間近で見ると本当に美しいタペストリーです。
今回のとっておきは、カフェもあること! 花々が飾られ、テーブル上にはミス ディオールやルージュが置かれ、ピンク色に彩られた空間は、まさに女性の気持ちが上がること間違いなし!
カフェ空間の演出だけで気持ちがワクワク。
フレグランスのミス ディオールと、ポップなダイナーのような飲み物をサーブするカウンター。
ここでは紹介しきれませんが、自分自身の写真が撮れるフォトスポットも。ディオールのメゾンの歴史や物語に触れ、ローズ色の空間でうっとり。まさにフェミニンで知的でハッピーな空間にぜひ訪れてみてください。
ミス ディオール展覧会/ラブ&ローズ
http://bit.ly/MissDiorExhibition
期間:2019年6月7日(金)~6月16日(日)
会場:BA-TSU ART GALLERY/バツアートギャラリー
渋谷区神宮前5-11-5
ba-tsuartgallery.com