神尾楓珠さんの撮影で、メイクの姿勢を再認識......。

メイクアップする――。女の子にとっては日常のコトですが(しない人もいるけれど……)。
「化粧行為」の意義を再認識するシーンに出合いました。それは、フィガロジャポン連載ページ「齊藤工 活動寫眞館」の撮影時のこと……。

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フィガロ編集者のひとりが、え?これは女性ではないの?と驚いてました。

この人物、あのイケメン若手俳優の神尾楓珠さんです。撮影者である齊藤工さん到着の直前、素顔の神尾さんを見ることなくメイクアップが終了してから、私はスタジオに入りました。
いやあ、驚いた! 言葉にするのは悪いけれど、自分自身含め、その場にいる女性たちの誰よりも神尾さんが美しく、そして所作までが女らしかったのです。昨今、顔立ちが端正で女の子のごとく可愛らしく繊細な若手俳優はいますが、目の前でメイクした姿を見るのは刺激的。ふとした目線の向け方、恥じらいながらうつむく姿、見上げる時の色気、手元の使い方まで、仕草もすっかり女の子。
あらためて、化粧、メイクアップという行為が纏う人に何をもたらすのか、を再認識したのでした。
朝、家を出る前に、スキンケアをし、ベースメイクをし、ポイントメイクをし、「装う」ことで、女性性を纏った美しさが生まれるのだな、としみじみ。
ふだん女の子の日常を経験していないからこそ、神尾さんから生まれる女性らしさは、神尾さんの「イマジネーション」が生み出した女性美でした。だからなおさら、表情や仕草が女というコードに乗っかっていて艶めかしい。
ただ、おもしろかったのは、撮影者・齊藤工さんのコメントです。そちらは、「活動寫眞館について」のほうで読んでください。

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『Continue Fuji Kamio』。神尾さんのファースト写真集1年間かけて20歳の神尾さんの四季をとらえた写真集です。こちらが本当の神尾さん。インタビューページもあって、そこには、幼い頃の神尾さんの写真も掲載されています。撮影:濱田英明 ¥2,750 ワニブックス刊

美容担当でもある編集KIMから見ると、神尾さんの中から湧き出るような女性らしい美しさを際立たせていたのはアイラインとつけまつ毛でした。でも、この写真集を見て感じるのは、神尾さんはつけましなくても十分すぎるくらい実はまつ毛が長い。繊細な憂いを感じさせる、麗しい表情の目元なのですけれどね。

メイクアップについて深く深く考えさせられた、ある冬の撮影時間、でした!

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