楽しかった!「オン&オフの香り作り」ワークショップ。

夏の終わり、フィガロでは初のオンラインワークショップ「私のための『オン&オフの香り』を作ろう!」を開催しました。

テレワークやおうち時間が増えて、気分のオンとオフを切り替えることが難しくなっている人は多いはず。私、編集TIもそんなひとりでした。出勤のための移動時間なく自宅で仕事がスタートできるのはいいけれど、身支度を整えず仕事を始めてしまったり、終えるタイミングを見失ってダラダラと深夜まで続けてしまったり……(反省)。

そんな時、香りの力は偉大でした。シャキッとしたい時に柑橘系のアロマスプレーを使うと気持ちがただされ、緩ませたい時には鎮静作用のあるアロマや入浴剤でリラックスモードに入り。睡眠と覚醒のリズムも整えられます。そんな経験から、オンとオフの香りを作るワークショップを企画してみたいな、と思っていた矢先、連載でもお世話になっているアロマデザイナーのHarunaさんが香り作りのキットを紹介してくれて、ワークショップを実施できることに!

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ワークショップ参加者には事前にキットを郵送し、当日はZoomでのオンライン講座となりました。12種類の香料、スプレーボトル、スポイト、ムエットなど、香り作りに必要な道具がすべて揃い、シンプルな木箱に収められたキット。好みの香料を組み合わせれば、世界にひとつの香りができあがり。アイセント スターターキット ¥17,600/キャライノベイト

講師のHarunaさんと一緒に香り作りに挑戦してくれたのは、ストリートスタイルフォトグラファー/ジャーナリストでフィガロの美容アンバサダー・ボーテスターをつとめるシトウレイさん。香り好きのシトウさんは、普段からファッションに合わせてアクセサリーのようにフレグランスを着替えたり、就寝時もお気に入りの香りに包まれて眠るそう。

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Harunaさんとシトウさん。ふたりの楽しい掛け合いで盛り上がった90分間でした。

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ワークショップの前半は、香りの基礎知識を学ぶ時間。よく「香りと記憶は連動する」と言われるけれど、その仕組みが実際にどうなっているのかや、香水のタイプ分類、トップノート、ミドルノート、ラストノートのバランスについてなど、Harunaさんが丁寧に教えてくれます。

続いて、それぞれの香料についてHarunaさんの解説を聞きながら、ひとつひとつ香りを確かめ、浮かんだイメージをメモしていきます。好き、嫌いというシンプルな印象でもいいし、色や風景になぞらえるのも手。シトウさんはスズランの香りを「パリのホテル!」、サンダルウッドを「おばあちゃんの着物の匂い」、ミドルノートを引き立たせるアンバーについては「役者でいうと、樹木希林さんみたいな感じですね」など、ユニークな例えを連発していました(笑)。

そしていよいよ、オンとオフの香り作り。先ほど嗅ぎ分けた12種類の香料から、自分にとっての「オン」のイメージ、「オフ」のイメージに合った香りをチョイスして組み合わせ、それぞれの香りをデザインしていきます。今回のキットには、香料のほかにスポイト、スプレーつきボトル、ムエットなど香り作りに必要なすべてが入っているので、これ以外の道具を買い揃える必要はありません。

今回のワークショップで、シトウさんが作ったレシピは……

●シトウレイさんの「オンの香り」

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  • トップノート:グレープフルーツ 1.5ml
  • ミドルノート:カシス 1.5ml
  • ミドルノート:アッサムティー 1.5ml
  • ラストノート:サンダルウッド 1.0ml

「シャキッとする感じ! カメラのスイッチを入れるように、活動的な香りになりました。最初はグレープフルーツが利いていて、徐々に深みが出てきます」(シトウさん)

 

●シトウレイさんの「オフの香り」

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  • トップノート:レモン 1.5ml
  • ミドルノート:アッサムティー 1.5ml
  • ミドルノート:ダマスクローズ 1.5ml
  • ラストノート:アンバー 1.0ml

「気持ちがほぐれるような柔らかい香り。落ち着いていて、ちょっと懐かしさも感じられますね」(シトウさん)

 

フレグランスができあがった後は、参加者のみなさんから寄せられた質問に答えるコーナーも。リアルタイムで多くの反響をいただき、あっという間に終了時間が来てしまいました。初のオンラインイベント、みなさんとコミュニケーションもとれて、とにかく楽しかったです!! 今回は予定が合わず参加が叶わなかった方もおられたようなので、今後またテーマを変え、オンラインワークショップを企画したいと思っている編集TIなのでした。

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ちなみに、Harunaさんにもオンとオフの香りを作るなら?とレシピを教えてもらいました。

●Harunaさんの「オンの香り」

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  • トップノート:レモン 1.5ml
  • ミドルノート:マグノリア 1.5ml
  • ミドルノート:ミュゲ 1.5ml
  • ラストノート:サンダルウッド 1.0ml

「朝、家を出る前や、会議の前など、仕事の前に使うイメージです」(Harunaさん)

 

●Harunaさんの「オフの香り」

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  • トップノート:ベルガモット 2.0ml
  • ミドルノート:アッサムティー 2.0ml
  • ラストノート:サンダルウッド 1.0ml

「緊張感から解放されたい時や、お休みの日に使う想定です。オン&オフともにラストノートをサンダルウッドにして、一体感を出しています」(Harunaさん)

さて、この香り作りのキットの楽しみ方をもうひとつ。Webサイト「アイセント」上にてスタートしたのは、AIが自分に合った香りを作ってくれるサービス。

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希望の香りのイメージ(季節や感覚など)を入力すると、それに合うものをAIが提案してくれます。または使いたい香料を選択すると、適切なバランスの配合レシピを教えてくれるモードも。制作した香りの履歴は記録でき、気に入った香りは別途、リードディフューザーとしてオーダーすることもできます!

香りとは本能的なものだけれど、このイベントをきっかけに、香り×デジタルの持つ可能性について思いを巡らせることとなりました。みなさんもぜひ、香りの新しい楽しみ方を広げてみてくださいね!

アイセント
https://aiscent.jp

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