オルガ・ピカソ展と、サロン・ド・テ。
ピカソ美術館で開催中の『オルガ・ピカソ』展。
ピカソの最初の配偶者、オルガと過ごした時代に
制作された作品に焦点を当てた企画展。
写真に動画、オルガとピカソ宛に送られた手紙、
それにデッサンが豊富に展示されていた。
この時代の作品が好きで、ものすごく楽しみに行って
じっくり観ながら、世界観に浸って歩を進めた。
出会いから息子ポールの誕生など、ふたりに流れた
時の移ろいに沿った展示の最後に訪れたのは……
作品の中にみてとれる、新たなミューズの登場。
ピカソ美術館は、初めて訪れたときからずっと
大好きな場所だ。いつ行っても、あ〜来てよかった!
と思って、後にする。でも今回初めて、とてつもなく
切ない気持ちになった。少しざわざわした胸のうちを
常設展示を見ながら、落ち着けていった。
そんな心持ちになるのを予想していたわけでは
まったくなかったのに、今日は日記を書こう、
と思って出かけていた。持って行ったのは、
分厚い食べ物日記帳と、ふつうの日記帳。
食べ物日記は毎日書くようにしているけれど、数日分
貯めて書くことも多い。ふつうの日記は、日付設定の
ない普通のノートを使っているので、書くのは気分。
ピカソ美術館からすぐの場所にあるT’ Cupに向かった。
ここはお茶の種類がいくつかあって、香りをかいで
選ぶことができる。店員さんに最初に勧められたのは
パン・デピスの風味というthé des amants(愛人たちの
お茶)だった。いまの気分が呼んだかのようだなぁ、
と思いながら、好みの香りだったので、それを注文。
キャロット・ケーキと一緒に、日記を綴りつつ、
静かな金曜の夕方を過ごした。
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