パリ街歩き、おいしい寄り道。

お仕事モードのカフェ巡り。 #5

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先々週書いたブロークン・ビスケッツの近くには
とても気持ちのいい公園がある。お天気のよい日には
そこに面したビストロのテラスで日向ぼっこをしつつ
お食事をしている人たちがいて、何とものどか。
すぐそばに、朝から開いているカフェビストロが
あるのを思い出して、晴れた朝に出かけることにした。

お目当てのスクアール・ガルゼットに行ったら、
広い店内にちらほらいるお客さんが全員
PCを開いていた。パリではなかなか見ない光景。
理由はすぐにわかった。壁に造り付けられた席は、
どこも背にコンセントがあるのだ。
これは午前中いっぱい、ここでお仕事しちゃうよね。
席に座ろうとしたら、クッションにとけこんで
ニャン子がくつろいでいた。
私は犬派なのだけれど、最近ちょっと猫も気になる。
お昼になると、どんどんお客さんがやってきた。
そのままごはんを食べて行こうか迷った末、
近くに行きたいお店があったので、移動する。


その名もレ・ニソワは、ニース料理のお店だ。
朝から青空で気温もぐんぐんあがって、
サラダ・ニソワーズを食べよう!と思って行った
はずなのに、なぜか全然違うものを注文していた。
隣のテーブルにピサラディエールが運ばれてきたのを
目にして、ピサラディエールにサラダ・ニソワーズの
組み合わせ最高じゃない!と思ったところで気づいた。
まあ、また来ればいい。頼んだ、日替わりのメイン
仔牛のコロッケもカリッと揚がっていておいしかった。
公園に面したここは車の通りも少なくて、ほんと快適。
ごはんの時間を過ごすだけでも、気分転換できる。
デザートは取らずに、次のお店に向かった。
クッキーでも食べようかなと思って行ったのに、
あまりの暑さにレモネードを。カフェ・モコ
席の下にコンセントがある。ゆるーい雰囲気の中
6時過ぎまで作業を進めて、少し気温の落ち着いた中
帰路に着いた。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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